帰ってきた旅人
帰ってきた旅人 / 感想・レビュー
lonesome
自分は海外のハードボイルド小説が好きで読んできたけれど、田村隆一さんは日本の男性で自分の思うダンディーさを持っている憧れの人だ。硬派で皮肉も言うし、それでいてユーモアを忘れない。この詩集は、お亡くなりになる前に最後に発表されていた詩をまとめた詩集で、「ぼくの生涯は美しかった」という言葉が出てくる。「それにたしても牡蠣のグラタンはおいしいよ」自分もかっこよく生きてこんなふうに粋な言葉を残して人生を全うしたいなと思う。
2014/05/13
みーまりぽん
かっこいいねぇ、田村隆一さん。 96~97年にかけて「一冊の本」に連載されていた連作で、、、絶作。。 種村季弘さんによる追悼文も収録された、「遺伝子と電子工学の世紀末」を憂える最後の詩集。 「ぼくの満月にはオスとメスのウサギがなかよくモチをついていたのに 宇宙衛星という野暮なものが出てきたおかげで ぼくはサヨナラが云いたくなった」
2015/03/21
deerglove
全部を読んだわけじゃない。この時期、この本を手に取ったことを覚えておきたい。いつか再び手にするために。自分の旅がどこに向かったか振り返られるように。
2012/12/02
mytopgun
田村隆一のダンディズムに触れると、言葉は覚悟をもって扱えよ、と諭されている気分になる。
2011/04/09
桜井晴也
詩人を「言葉」から解放せよ
2008/09/25
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