文章読本: 文豪に学ぶテクニック講座
文章読本: 文豪に学ぶテクニック講座 / 感想・レビュー
あきあかね
毎年、学習院大学で行われる辻邦生作品の朗読劇は、朗読自体も素晴らしいが、最後の中条省平さんによる講評がいい。声に出すことで分かる辻作品の音楽性や、辻作品に共通する永遠を希求する主人公など、作品の理解を深めてくれる名解説であると常に感じていた。 本書では、辻邦生の雅やかな文章と比べると一風変わった、様々な日本の文豪の文章が取り上げられている。著者も指摘するように、決して「名文」とは言えない文章もあるが、味とでも言うのか、ピカソやシャガールのように、写真と見紛うような端正さの代わりに、⇒
2024/09/04
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