三蔵法師のシルクロード
三蔵法師のシルクロード / 感想・レビュー
ヴェネツィア
玄奘の『大唐西域記』(玄奘の口述を弟子の弁機が記述)に基づいて、その足跡を検証するプロジェクト。千田稔氏を筆頭に「三蔵法師の道研究会」の多くの学者とジャーナリストが1997年8月から1999年2月まで、5次にわたる調査を敢行。これはその記録である。玄奘(三蔵法師)は629年にインドに向かい、645年に仏教原典を持って帰唐した。本書に収録された地図を見ても気が遠くなるほどの行程である。玄奘は、現代でさえ難所と思われる天山山脈越えをはじめ、数々の難所を越えてゆく。宗教の力は真に偉大である。
2023/11/16
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