カリフォルニアの黄金: ゴールドラッシュ物語 (朝日選書 401)
カリフォルニアの黄金: ゴールドラッシュ物語 (朝日選書 401) / 感想・レビュー
印度 洋一郎
前半は、19世紀半ばにカリフォルニア北部で起こったゴールドラッシュの現場を回りながら、その歴史的背景や意味合いを考える紀行文。ここから浮かび上がってくるのは、カリフォルニアはゴールドラッシュが無ければ、恐らく今のような繁栄した州では無かっただろうという事。そして、欲望のリミッターが外れた地上のエルドラドとしてのカリフォルニアの生々しい歴史だ。後半は、そのゴールドラッシュに巻き込まれて破滅した者、繁栄した者など、人物伝。読みどころは、投機にしくじって発狂、「合衆国皇帝」を名乗った愛すべき狂人ノートン一世か
2016/07/20
てり
カリフォルニアのゴールドラッシュに振り回される人びと。山師、詐欺師、強盗に踊り子に皇帝まで。なんというデタラメな世界、なんというアメリカ。
2022/07/18
エリオちゃん
発狂して皇帝を自称し始めたノートンの話が興味深かった。 ゴールドラッシュは無駄の増幅装置。欲望ばかりが空虚に膨らむと。
2022/06/30
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