文学を旅する (朝日選書 698)
文学を旅する (朝日選書 698) / 感想・レビュー
あきあかね
小説の作者と作品は、具体の土地、場所から離れて存在するのは、きっと難しいだろう。 「風と共に去りぬ」の主人公スカーレットが愛し、生きる支えとしたジョージアの赤土、「いよいよ死ぬ時になって自分が本当に生きることをしなかったと思い知らされることのないようにしたい」と、ウォールデンの池のほとりに移り住み「森の生活」を著したソローなど、その土地と作品との結びつき、土地がもたらす喚起力は極めて大きい。 本書は、ヨーロッパ、アメリカ、日本の文学ゆかりの地を60近く採り上げた文学散歩の本。⇒
2019/02/10
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