対談 笑いの世界 (朝日選書 735)
対談 笑いの世界 (朝日選書 735) / 感想・レビュー
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2003年に行われた米朝師匠と筒井康隆氏の対談。米朝師匠のあとがき〈わたしは酒も飲まずにろくに物も食べずに、何時間もこんな楽しいお喋りをすることは、もう生涯二度とあるまい。〉読む方にもとまらなくなってお二人が話されている様子が伝わる。筒井康隆さんは大阪の方だったのか!米朝師匠が「ヒャッキン(100円均一)」て言ってる(≧∇≦)! 関西でも百均は百均なのかとか古今亭志ん生とベートーベン(←ベートーベンはわたしの記憶)は引越しをたくさんしたんだなぁとか。人によってふむふむと感じるところはそれぞれかと思う.
2015/04/18
tama
図書館本 新刊案内で 新刊なのにすぐ借りれた。そういう町だ。高座と言ってよいくらいの対談。昔の俄のネタ「夕立のあと雷さんの格好して「ただいまはお騒がせ致しました」言うて近所を挨拶して回る」・太宰の娘が「物凄く真面目な方らしく・・・お父さん(太宰)に全然似てないんと違いますか」「真面目な人でなかったら、心中なんてできまへんで、あれ(笑)」・「恩賜のドラ焼きや(笑)」・笑いとはの定義「そら定義できまへんで(笑)。あるいは20も30も答えがあるっていうか」 AIで師匠の代用が出来たら「究極」と言ってよい。
2020/03/14
あふもん
「趣」ある対談。
2012/03/14
shibacho
対談の最初はお互いが思春期に何を見て育ったか、ということで戦前の演芸に関する話が中心で個人的にはちょっと知識不足で楽しめませんでしたが、米長がSFを語ったり、東京と大阪の寄席を見に来る客に本質的な差はない、と語っている部分は楽しめました。また、筒井康隆が洋書の翻訳の時に洒落の元ネタを注で全部書いたら同志社の教授が怒った、という話も興味深かったです。
2016/12/08
Akihito Arai
小林信彦さんの「笑い」や「エンターテインメント」に関するコラムを面白い面白いといって読んでいると、こんなとんでもない本が目の前に現れるのが恐ろしい。もちろん代々木八幡の古書店で100円。米朝さんと筒井さんの9時間以上にわたる「笑い」についての対談をそのまま1冊の本にしたのだから面白く無い訳はない。まあ、しかし「エンタツ・アチャコって何?」という人には何が何やらであろう。とても深いが間口はある程度限られる本であるな。読み終わったらまた見たい古い映画が増えてしまった。
2014/10/20
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