女二人のニューギニア (朝日文庫 あ 5-1)
女二人のニューギニア (朝日文庫 あ 5-1) / 感想・レビュー
ヴェネツィア
有吉佐和子のニューギニア紀行。女二人のもう一人は友人の畑中幸子(文化人類学者)。彼女たちがニューギニア島最奥地のヨリアピに向かったのは1968年。この地のシシミン族の西欧人とのファースト・コンタクトはそのわずか3年前。ちなみにロックフェラーの御曹司が首狩り族に喰われたとされたのは1961年。言葉は全くといっていいくらいに通じない。風俗習慣もよくわからない(だから畑中が調査に入っている)。しかも、たどり着いた空港からジャングルを歩くこと3昼夜。よくぞこんな所に行ったものだ。驚嘆のニューギニア紀行!
2021/09/07
夜長月🌙@新潮部
これはおすすめします。有吉佐和子さんの驚くばかりの大冒険。文明もまだ届かぬパプアニューギニアの奥地で何度も死にそうな体験をします。そもそもどうして彼女がそんな所に行くことになったのか、からして不思議な話です。行くのもたいへん、着いてからももちろんたいへん、そして帰国してからもたいへん。おもしろいと言っては語弊がありますが貴重なお話しに出会えました。
2021/09/25
ヨーイチ
あんまり面白過ぎて、この手のルポ、ノンフィクションを他の作家が書いたらどうなるのかなぁ?なんてことを考えてしまった。関川夏央によると本作は文化人類学者畑中幸子を描いたノンフィクション風小説と捉えている。作者の見たままって形式だが、明らかに自分を戯画化している。作者の体験はどう考えても災難と呼んだ方が良いくらいで、招待した畑中女史も結構ヒドイ。災難と言える理由を上げると、電気無し、水道無し、道路無し、低地のネイティヴでも文明に触れたのが10年程前!、続く
2017/05/29
hitsuji023
漫才のような会話に笑わされ、ニューギニア奥地までの道程の冒険譚に驚かされた。本人も書いているがよく無事でいられたと思わずにいられない。それもこれも学者の畑中さんの行動力、強烈な個性に引っ張られたおかげかもしれない。 面白く読み終えたが、読み終えて、水、食べ物、医療は大事だと考えざるをえなかった。
2018/03/24
みなみ
とても面白かった!今でもなかなか難しいと思うのに、何十年も前に未開の地に1ヶ月も!この畑中さんはWikipedia見るとご存命のようですごい!と思いました。帰国してからも大変だったし、読んでて本当にどうなるの?とハラハラ。いつもあると思ってる水、具合が悪くなるといくお医者さん、大事だと痛感しました。
2021/09/25
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