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手とぼしの記 (朝日文庫 み 3-3)

手とぼしの記 (朝日文庫 み 3-3)

手とぼしの記 (朝日文庫 み 3-3)

作家
宮尾登美子
出版社
朝日新聞出版
発売日
1987-01-01
ISBN
9784022604224
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手とぼしの記 (朝日文庫 み 3-3) / 感想・レビュー

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g830165

『ちきしょう、ちきしょう、台風を衝いての決死行でやって来たのに、あたしの目の前でむざむざ前頭の大寿山に吊り上げられるなんて、と思わず座蒲団に手がかかったが、ぐっとこらえ、そのかわり、ヤキトリのからやらゴミ袋やら、プログラムやらせんすやら、手あたり次第横の亭主の頭に放り投げ、わずかなうっぷんを晴らすより他なかったのである。』

2015/01/13

のん

頑固で好き嫌いの激しい面。かと思えば必要以上に自分をへりくだりそれがかえってそばにいたらと考えると辛いほど。特に文章中に夫のことが書かれ過ぎていて、一人でねることもできないのか?とお叱りが来ることに対して、自分は体が弱いからそばに誰かがいてくれないと不安なだけで、決して夫でなければということではない、安心して寝れればいいのだと弁明するあたり、のろけてくれた方がどれだけ気分が良いことか。

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