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ネオ・ファウスト (朝日文庫 て 3-1)

ネオ・ファウスト (朝日文庫 て 3-1)

ネオ・ファウスト (朝日文庫 て 3-1)

作家
手塚治虫
出版社
朝日新聞出版
発売日
1992-09-01
ISBN
9784022607270
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ネオ・ファウスト (朝日文庫 て 3-1) / 感想・レビュー

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さきん

今の漫画家に手塚氏のような教養の深さを感じさせる作品はないと言いたいところだが、知らないだけかもしれない。それだけ手塚氏の漫画には作画というよりも内容、ストーリーにハマる。昆虫記しかり、ブッタしかり、輪廻、生まれ変わりというのが根底に横たわっていると思う。未完なのは残念だが、古典ファウストを読み返せば、終わりもなんとなく想像できると思う。

2018/07/28

ツバメマン★こち亀読破中

20代の頃描かれた「ファウスト」から始まり、「百物語」を経て、死の直前まで連載され未完に終わったこの「ネオ・ファウスト」…手塚治虫は生涯三回に渡り「ファウスト」を漫画化している。余程この物語に影響されたのだろうな。悪魔であるメフィストフェレスが可愛く描かれているのは、努力は結果(だけ)ではなくて、そのプロセスが面白いんだよ!という手塚先生のメッセージなのかなと思うことにしました。いつか本家「ファウスト」も読んでみたい!

2020/05/31

めがねまる

本当に本当に本当に未完なのが悔やまれる。ファウストは学者が悪魔と契約してなんか青春やりなおして乙女と出会うというふわっとした知識しかないけど、なくても面白い。宇宙の真理より青春の輝きを求める、個人の欲に帰結する望みはいかにも悲劇的に思える。この漫画のファウストはクローンを研究する科学者で斬新ながら本質を突いているような。こんな芸術的で文学的だと思わなかった。漫画舐めてました。

2019/08/17

にゃむこ@読メ13年生

やはり手塚治虫は天才的。出だしからぐっと惹き込まれ、一気の読了。哲学的な内容ながらわかりやすく物語は進む。メビウスの輪のごとく、第一部の終盤が同序盤に見事に同期しており、同所を見比べながら読み進めるのも一興。第一部から十数年後の第二部、メフィスト、第一、まり子の行く道がどうなるのか、実に興味深い。下書きのコマ割り、セリフを読んだだけで展開が楽しめた。手塚先生のこと、あっと驚く結末を用意しておられたに違いない。絶筆未完なのがつくづく惜しまれる。

2017/11/11

aisu

以前持っていたはずだが失くしたと思っていたら、古本屋で見つけて購入、久しぶり(30年ぶりぐらい?)に読んだ(よく探したら家にあった…orz)。文庫版は1992年発行だが、1989に未完に終わる数年前からの連載だったらしい。1970年の架空大学の大学闘争から始まる。最近の某氏のアニメ「君たちはどう生きるか」みたいに作家さんの集大成みたいなのがぐるぐる駆け回っている気がする。作中で、新生物を作る、まずはウイルスレベルから…って言ってますけど…

2024/05/24

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