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天の涯まで 下: ポーランド秘史 (朝日文庫 い 32-2)

天の涯まで 下: ポーランド秘史 (朝日文庫 い 32-2)

天の涯まで 下: ポーランド秘史 (朝日文庫 い 32-2)

作家
池田理代子
出版社
朝日新聞出版
発売日
1993-01-01
ISBN
9784022607485
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天の涯まで 下: ポーランド秘史 (朝日文庫 い 32-2) / 感想・レビュー

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モリータ

◆18世紀末〜19世紀初頭のポーランド史を王の甥で軍人のユーゼフ・ポニャトフスキを主人公として描く。5月3日憲法の成立やポーランド分割、コシチューシコの蜂起、ナポレオン戦争への参加、ライプツィヒの戦いでの敗北まで。◆アダム・ミツキェヴィチの『パン・タデウシュ』を読みかけて、積読にしてあったのを思い出したのだが、ちょうど時代が重なっているので背景をおさえるのに良かった。

2016/08/26

HoneyBear

ロシア、プロイセン、オーストリア帝国に挟まれ数奇な運命を辿った18世紀後半のポーランドの物語。コミックと馬鹿にするなかれ。情報量はかなり多い。最後に、どこが(史実とは違う)作者の脚色かまとめられているのも良い。ポーランドの語源は「平原の国」らしいが、山脈や海で隔てられない国土を異民族から守る困難さが巧く描かれている。その後も、ナチによる併合、カチンの森事件など苦難は続くし、アウシュビッツもポーランドだ。その一方で、多様な文化が交錯してクラクフなどに豊かな文化遺産が残る。是非訪ねたいと思っている国の一つ。

2014/08/05

あれぐり

最後まで読んで、史実と異なるエピソードが記してありました。結構違うのですね⁈ここまで近世になってくると、情報も多いでしょうから、なるべく史実に残ってるところからエピソードを作っていただきたかったな。というのが本音。いや、オスカルみたいに完全に創作を突っ込んでくるのだと良いのですが。面倒くさいことを言ってごめんなさい^^;

2015/09/24

大岩

*1792年4月27日、タルゴヴィツァ連盟結成。その4日後、ロシア軍のポーランド侵攻(ロシア・ポーランド戦争)。1793年1月23日、第2次ポーランド分割。1794年3月、コシチュシュコ蜂起。1795年10月24日、第3次ポーランド分割により消滅。1804年12月2日、ナポレオン即位。1807年、ワルシャワ大公国建国。1809年、ラーシンの戦い(対墺)。1812年、ナポレオンのロシア戦役、第6次対仏同盟。1813年10月16日、ライプツィヒの戦い勃発。1815年、ウィーン会議でワルシャワ大公国解体。

2013/06/27

マンガで学ぼうポーランド史の下巻。歴史物だけにセリフが多くて、マンガながらも読み終えるまでに時間と体力がかかります。愛国心と信念はあるものの、政治的判断や器量はいま一つな主人公ユーゼフの不器用で悲しい生きざま。もっとも、読者への配慮なのか著者のあとがきを読んでびっくり、史実からの改変を大胆にぶっこんでいるので御注意を。ところで、本作の雑誌連載開始は1990年。もしかするとポーランド民主化へのエールをこめた企画だったのかも。ポーランドの方々をはじめ、ロシアやヨーロッパの読者の感想を聞いてみたい一冊。星5つ。

2018/05/01

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