電脳進化論: ギガ・テラ・ペタ (朝日文庫 た 2-11)
電脳進化論: ギガ・テラ・ペタ (朝日文庫 た 2-11) / 感想・レビュー
akira
久しぶりの立花氏。1992年頃のコンピュータ最前線。いわゆるスパコンとは何か。何に使われているもので、どういうところが持っているのか。なかなかに興味深かった。おそらく当時のスパコンレベルのものは、現代の普通にノートパソコンで優に超えるんだろうけど、やっぱり使いこなせてはいないなという印象。もう少しプログラミングとか覚えていろいろやれたらなと感じる。どのパラメータをとり、捨てるか。見極めは必要か。「川口氏は計算の途中で、『このままこんなことを続けていたら、一生を棒にふってしまう』と悩んだという」
2016/09/10
sabosashi
コンピューターの存在によってどれだけのことが成し遂げられてきたか、これからの可能性とか、人間の未来についての壮大なヴィジョンが描かれる。 とにかくコンピューターの進化は著しい。この4,5年で百倍、10年で一万倍という速さ、しかも二十年以上も前の時点でそう言ってのけているわけだ。 進化・発展につれてコンピューターは人間の脳に近づいているということで、ここであらためて人間の脳はいったい何をしているのかという問いかけが浮かび上がってくる。
2015/06/16
讃壽鐵朗
当時の最先端を知るにはよい
2020/04/22
ぐちょむ
電脳進化論はノート取りながら完読。流石は立花隆と言った所で、スーパーコンピュータの発展と、それらがどの様に脳へと近付いているのかを取材に基づいて分り易い図解と共に解説。専門用語の説明が充実していてコンピュータに明るくない人でも読めると思う。スパコンとは何かに始まり、様々な種類(ベクター・スカラー・ニューロ・量子)のコンピュータの実機やその設計者、運用の様子や生まれた背景などが取材による検証によって明らかにされていた。
2011/06/13
西やん
20年も昔の本なので、今となってはこの本で紹介されているスパコンがおもちゃのように感じられます。あの当時誰が京のようなスパコンの登場を予想できたでしょうか。しかしスパコンがなぜ必要とされているのか、速度が以下に大事かということに関しては、大変よくわかりました。できれば是非今の時代でもう一度、同じテーマで本を書いて欲しい物です。さすがは立花隆さんという一冊です。
2013/04/21
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