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サザエさんうちあけ話/似たもの一家

サザエさんうちあけ話/似たもの一家

サザエさんうちあけ話/似たもの一家

作家
長谷川町子
出版社
朝日新聞出版
発売日
2001-06-01
ISBN
9784022613400
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サザエさんうちあけ話/似たもの一家 / 感想・レビュー

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yamatoshiuruhashi

昨年秋から1979年の朝ドラ「マー姉ちゃん」がBSで再放送されているがこれを録画して遅れながらも観ている。放映中は大学4年で寮にいたために殆ど見ることはできなかったので断片が繋がって懐かしい。その頃たまの休みに四ツ谷の兄のアパートに泊まりに行ったりしていたが、兄がこのドラマが面白い、福岡が出て懐かしいとこの原作本を買っていたので、読む機会があったが、本書もその時以来の再会。原作(昭和53年)当時の世相、そしてその頃に振り返る戦中、終戦直後の雰囲気がよくわかる。家族の歴史は国史に匹敵するようだ。

2022/01/05

上品過ぎて僧侶のような寺

長谷川町子の自伝『うちあけ話』は再読。昔好きだった本だ。今で言う「コミックエッセイ」の先駆だ。普通に漫画の部分もあれば、絵物語的ページ(戦前の話題がカラフルで新鮮)もあり、手書き文章と漫画の組み合わせ(これが達者!)もある。バラエティに富んでどれも面白い。田河水泡や菊池寛etcの有名人もサラっと出て来る。女ばかりで生き抜いた良い昭和史でもある。『似たもの一家』は初読だが、TVのサザエさんの隣人、いささか先生一家が主人公だとは!。子供がヒロポン(覚醒剤)を使うネタがあり驚く(笑)。お勧めの一冊。

2015/07/09

はる

長谷川町子さんのユーモア溢れる自伝漫画。文章も絵柄も昭和の香りが懐かしい。長谷川さんてこういう人だったのか。遊び心と好奇心たっぷりのお人柄だが、神経質で心配性な一面も。時々サザエさんと姿が重なるのが可笑しい。決して楽しいことだけではなく、色々とご苦労されたよう。同時収録の「似たもの一家」はアニメのサザエさんにも登場する、イササカ先生一家の物語。時代を感じる~。

2015/03/16

くみ

長谷川町子さんの自伝漫画。女家族で戦前戦中戦後を生き抜く逞しさ、大らかさ。ひとつの「チーム」ですね。大変なことも多々あっただろうけど、悲壮感が全くなく、読んでると大らかな気持ちになりました。色々やらかすエピソードがサザエさんそのまま!何度読んでも面白く味わい深く、短期間に何回読み返したことか。そして久しぶりに「サザエさん」を見てみたら、予想以上に面白く、最近は毎週楽しみにしてます。

2022/01/30

Gamemaker_K

【蔵書整理シリーズ】長谷川町子の半世紀。さらっと書かれているが、田川水泡の弟子って最初からとんでもない経歴ね。あと田川水泡の妻の兄が小林秀雄ってのも強烈な印象。しかしいちばん強烈なのは「ヒロポン」という短編だな。子供がいささか先生の所有するヒロポンを飲んじゃったっていうシンプルな筋なのだが、薬物の恐ろしさを存分に描ききった快作だと思う。・・・しかし、自分の半生を自作のマンガで振り返ることができるのってうらやましいと心から思う。文章で振り返ろうとすると、どうしても照れがストレートに発生してしまうんだよね。

2023/06/14

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