長谷川町子思い出記念館
長谷川町子思い出記念館 / 感想・レビュー
Gen Kato
再読。エッセイはたのしく読みましたが、問題は昭和20年代に行なわれた対談。長谷川町子に対するマンガ家および女性蔑視があからさまで、読んでいて不快になる。(当時はまだ連載数年とはいえ…) 純粋なマンガ論を語り、対等に語っているのは師匠である田河水泡のみ。田河先生、さすがはMAVOの残党です。大正デモクラシー! 昭和40年代のサトウサンペイや加藤芳郎になってはじめて長谷川町子を正当に評価している感じ。やはり、周囲の偏見は仕事ではね返すしかないんだなあと、長谷川町子先生の生きざまに学ばされました。
2015/03/24
Miho Haruke
絵がうまいのは当然として文章がうまい。とかしろうとが書くのも憚られるが文章がうまい。漫画家は絵がうまければなれると思っている人が多い、というような内容の指摘が鋭すぎる。自分が映画の製作者だったら、映画の制作現場を収録したメイキングを作って同時に公開するのに、とエッセイに書いたのが昭和26(1951)年というから、この人の天性のフリーランサー、プロデューサー感覚に脱帽するばかりだ。手相が見たい。きっとマスカケの相だったに違いない。
2014/09/22
Eu
「私のひとり言」(p30~)、「私の松の内」(p69~)が佳い。 対談は…ほとんど二言目には「で、結婚はしないんですか?」って訊いてて正直かなりキツい。インタビュアーすらそんなこと訊いてたりする。 妹の長谷川洋子の『サザエさんの東京物語』と併せて読んだ。つきあわせると浮かんでくる誤差が愛おしい。
2018/10/27
留々家
四コマ作家同士の対談を特に面白く読んだ。しかし長谷川先生って美人かなぁ…
2016/04/24
オーネ
長谷川町子のスケッチや対談、雑誌記事をまとめた本。昭和の雰囲気を味わえた。 それにしても、結婚した方が漫画に幅が出ると何度も言われているのが気の毒。色気がない方が良いこともあるだろう、新聞連載なんやし。 昭和26年ぐらいには、朝刊にアメリカの漫画を載せていたらしい。どういう意図だったんだろう。
2014/05/21
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