郵便的不安たち♯ (朝日文庫 あ 34-1)
郵便的不安たち♯ (朝日文庫 あ 34-1) / 感想・レビュー
うえ
「ジャック・デリダのモスクワ」への書評」「本書を手にした読者は、ほぼ確実に失望するだろう。デリダはこの本のなかで、現実のロシアの状況にまったくと言っていいほど触れていない…デリダの著作に関しては、この種のファッション化がしばしば起きる(最近では『マルクスの亡霊たち』のケース)…本書はそういったねじれた「面白くなさ」の点でもあまりに単純すぎ、やはり読みごたえがない…この点では、彼はこのテクストではいささか手を抜いた印象が拭えない」
2015/05/29
hirooo
東浩紀はあんまり知らんないんだけど、この本を読んだ限りでは彼は元来言論の力で社会を動かす「論壇」にすごく期待してた人なんだろうな。でも大きな物語が終焉し、論壇に限らずどんな領域の言説も普遍たり得ず、皆が個々の属する趣味共同体のなかで自閉していく他ないといういわゆるポストモダン的状況に直面し、自分の評論の社会に対しての無力さを痛感する――そういったところに彼の思想の原体験があるように感じた。そしてそんな問題意識にはすごく共感するんだけど、彼の言う趣味共同体を“横につなぐ”評論ってのが全くイメージ湧かなかった
2010/04/12
masmt
宛先に届いているのだろうか
りょうた
おもしろい。そしてわかりやすい。だが僕はそこにある危険を感じる。わかりやすくおもしろすぎて怖いのだ。それは僕が未熟だからかもしれない。とにかくここに留まってはいられない。
2016/04/26
TNK
斎藤環による解説を読み返す。
2011/09/30
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