魂のみなもとへ―詩と哲学のデュオ (朝日文庫 た 46-1)
魂のみなもとへ―詩と哲学のデュオ (朝日文庫 た 46-1) / 感想・レビュー
マリリン
本書は谷川氏の詩に長谷川氏が約3㌻位の言葉を綴っている。自分の感性だけではとらえる事が出来ない部分を補ってくれるような、また詩を読む楽しさを再確認させてくれるような一冊だった。印象に残る作品を一つあげるなら「ネロー愛された小さな犬に」か。
2018/01/12
なおみ703♪
谷川氏の詩に哲学者の長谷川氏が短文をつけている。この本の中で、私は谷川さんの「未来」という詩が好きだ。というより、息子たちの合唱コンクールで歌われ、気にって調べたら、谷川氏の詩だと知った。それも10代の時の作品ではないかと気づいたら驚いてしまった。さらに、長谷川氏のコメントで、「未来」を「竹竿」にたとえたところから連想する情景、未来に対する元気と希望だけでない、内心に抱える不安と怖れについて読んでいたら、一層「未来」という詩が深みを持って私の心に響いてきた。
2015/06/27
豆ふうせん
詩人×哲学者の詩とエッセイ。「生・老・死」という重いテーマだが、一人ぼっちでいることの快感、ドキドキすることの効用など、一篇ずつ読んでいくうちに、日常に題材をとった読みやすい内容だと思えてきた。「母さん/川はどうして冷たいの/いつか雪に愛された思い出に(147頁掲載の「川」の詩より)」…読了日に雪が降りつもった記念に引用。
2017/11/19
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