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冠 廃墟の光 (朝日文庫 さ 39-1)

冠 廃墟の光 (朝日文庫 さ 39-1)

冠 廃墟の光 (朝日文庫 さ 39-1)

作家
沢木耕太郎
出版社
朝日新聞出版
発売日
2008-06-06
ISBN
9784022615800
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冠 廃墟の光 (朝日文庫 さ 39-1) / 感想・レビュー

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makimakimasa

日本時間の今朝8時に開幕したリオ五輪から遡る事ちょうど20年、近代五輪100周年であったアトランタ五輪についての取材記である。当時小4だった自分は初めてリアルタイムにTVで見たオリンピックだったが、内実は商業主義との批判に満ち、期間中に爆発テロも起きた波乱含みの大会だった様だ。著者独特の上品な文体は相変わらずだが、大林素子に対する辛辣な質問や、有森裕子やカール・ルイスへの厳しい見方は少し驚きだった。前置きとして、冒頭にオリンピアへの短い旅行記があり、近代五輪創始者であるクーベルタンの歴史に触れている。

2016/08/06

はち

15年前のアトランタオリンピック観戦記。子供だったから、覚えてる選手もそう多くない。野球選手は今でも第一線という人が多いけど、後はかなり過去の人。作家が描いたオリンピックと言うと、村上春樹もそうだし、東野圭吾もそうなんやけど、少しはすに構えたところがある。特にこの本はかなり斜めから見てる感じがある。対になる「杯」と比べると、気持ちが重たくなる一冊。結局、疲弊感のある観戦記書かせたらナンバーワンやわ。

2011/04/25

Sumomo Shibainu

風邪をひいてしまい寝込みながらも一気に読んでしまった…。 きちんと寝てなきゃならんのになぁ。 さてサワコーらしい作品でまずは満足。 オリンピックをテーマに書き続けるという構想を放棄してしまったのは非常に残念。 若かりし頃のように熱を持った取材ではないが、その力の抜け具合が若いスポーツライターとは一線を画していて冷静で良かった。

2014/09/17

mari

史上最悪とされる(らしい)アトランタオリンピックを最初から最後まで観察した著者のエッセイ。サマランチによる商業的運営の実態を見て、オリンピックは死に瀕していると嘆く。個人的には大林素子へのシンプルで鋭いインタビューが興味深い。

2010/09/30

grasshopper

アトランタオリンピックの観戦記。リアルタイムで知っている選手も何人か出て来ており、その人に対する沢木さんらしい観察やインタビューなど面白かった。ただ、全体的に現代のオリンピックに批判的であるため、その辺りを読んでいるとげんなりしてくる。沢木さんの著作は今まで好きだったけど、初めて腑に落ちなかった本。

2011/03/31

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