KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

天皇の玉音放送 (朝日文庫 こ 23-1)

天皇の玉音放送 (朝日文庫 こ 23-1)

天皇の玉音放送 (朝日文庫 こ 23-1)

作家
小森陽一
出版社
朝日新聞出版
発売日
2008-08-07
ISBN
9784022615862
amazonで購入する

天皇の玉音放送 (朝日文庫 こ 23-1) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

水無月十六(ニール・フィレル)

天皇の玉音放送全文についてのみまとめた本ではない点に注意が必要な本。そういえば有名な「耐えがたきを…」の部分しか知らなかったなと思った。天皇の戦争責任について論じられていて、文学的視点から昭和天皇の玉音放送や人間宣言のレトリックなどについて検証されている。随所に決めつけのような論調や、当時の価値観などを現代の価値観で語るなど考慮に欠ける点があるが、マッカーサー三原則の戦争放棄の項目についての謎や、国体護持のための玉音放送などの指摘は興味深かった。感情的な表現が散見されるので内容を鵜呑みにするのは危険

2016/07/02

那由田 忠

 本のタイトルに騙された。戦後の話が大半で玉音放送関連は30頁ほど。左翼の事実検証抜きの決めつけ罵倒が並ぶだけの内容がない本。戦前の天皇が国民のことを心配するわけないし、戦後に天皇制維持の方針が決まった中で更なる保身が不要だという認識が欠けている。最初のマッカーサーと天皇の会見をめぐる話と「人間宣言」の経緯がやや面白いが、天皇の「全戦争責任」発言がない証明に、記録に欠けていることと裏舞台での非公式の流通を豊下楢彦の一カ所引用で証拠づけたと思い込んでいる。証人が多いのに無理しても仕方ないと思うが……

2012/02/11

感想・レビューをもっと見る