弱い自分を好きになる本 (朝日文庫)
弱い自分を好きになる本 (朝日文庫) / 感想・レビュー
パッチ
前向きな思考、競争や成長、強い意志などを求める本が多いなかで、「弱くても何の問題もない、その弱さこそあなたの魅力だ」と呼びかける本書は、この本自体が著者の言う「人を安心させる優しい魅力」に包まれている。気が小さくて口べたな自分には当てはまる項目が多いのだが、必ずしも著者の分析に私自身がぴたりとはまったわけではなかったので、納得がいってすっきりしたとか自信がついたとまでは言えないのだが、一人ひとりの持つ弱さや悩みに寄り添いそれでいいと言い続ける著者の姿勢は基本的に好きなのだ。
2012/01/15
まーちゃん
いい。香山さんの本は二冊目、なんとも優しい気持ちになれていい。必要以上にがんばったり無理する必要なんてないし、ダメでもいいし、ダメじゃないし。まっいいか〜と力が抜けて良かったです。
2011/09/02
茶幸才斎
目に映る誰も彼もが、陽気で楽しげで自信に満ち、社交的で話もうまく、仕事も恋愛も家庭もそつなくこなしていて、まるで自分だけが、意志が弱く自信もなく、口べたで恋愛にも奥手で、世渡りが下手でひとり取り残されているようで惨めで仕方ない、と感じている人に向けて、そう過度に自身を卑下するのでなく、そのままの自分を肯定的に捉え直すことで気持ちが楽になることもある、とアドバイスしている本。自分の弱さを悲嘆するあまり「自分は、自分は、」となるのは、むしろ我の強さがいびつな形で現れているのだと思う。なにごとも気の持ちようだ。
2016/08/14
メガネ
弱さは強さ。これが本書で伝えたかったメッセージだと思います。世の中には「前向き思考」「ポジティブ思考」「ハッピー思考」など、自分自身を強くすることを推奨する傾向が多大にあります。経営の仕事をしていると、こういった人たちによく会います。別にこれを否定するわけではありませんが、人はそんな簡単には強くならないし、決して「弱い」ことをネガティブに考えることもない。無理してポジティブ思考になっている人ほど、いざというときは弱い存在になることもある。世の中、皆が強くなる必要はない。弱い自分も自信を持って好きになろう。
2015/01/20
ASACO
うーん、今の私には、これでもまだ足りない。 でも、香山先生には診て頂きたいと思った。
2013/12/04
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