生と死についてわたしが思うこと (朝日文庫)
生と死についてわたしが思うこと (朝日文庫) / 感想・レビュー
優希
あっという間に読めてしまいます。それだけ読みやすいということでしょう。雑誌に連載されたコラムを集めたもの。朝鮮と日本のアイデンティティを持つ姜尚中先生ならではの洞察力が短い文章ながらも冴えていると感じました。心の中にある触れにくいことから趣味の話まで、話題に事欠くことはないようです。巻頭にグラビアがあるので、ファンブックという雰囲気は否めません。まえがきでヨブ記に触れているのにはハッとさせられました。
2016/05/24
ふう
文を読んでいるのに、作者の声とおだやかな話し方で語られているようでした。3.11、わが子の死という想像を絶する出来事を経験し、「人はなぜ生きていくのか」と答えを求めての作品ですが、作者自身もきっとまだ『道の途中』なのだと思います。寂聴さんとの会話にあった『定命』『代受苦』という考え方が、今一番共感できる考え方かもしれません。震災で苦しむ人々を思う気持ちが繰り返し語られ、ともすると自分の目の前のことにばかり気を取られている自分を反省させられました。 いつか直接訪れたいと思いながら2年が過ぎようとしています。
2013/01/31
阿武隈川家康
カンさんは素直な表現で教養を感じるから不思議だ
2013/04/07
KAKAPO
最近、思っていること…成長するということは、自分の主観の中に、客観(間主観)を取り込んでいく、ということではないか、ということ、姜尚中さんの本を読むと思うことは、より客観的になるためには、もっと社会のことを知らなければならないということ、そして、日本人として逃れられない、固定された視点から、外国人の視点、在日の人の視点なども可能な限り取り込んでいかなければならないということ、世界の緊張は、為政者として客観性が不足している人が政権を握り続けている(その人を選ばざるを得ない)ことによるものではないでしょうか?
2018/11/23
雨巫女。
《私‐図書館》熊本県民にとって、水俣病問題は辛く悲しく切ない。東日本で、おきた大震災ですが、やはり同じ思いです。どちらも風化させては、いけませんね。
2013/07/17
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