イタリアの引き出し (朝日文庫)
イタリアの引き出し (朝日文庫) / 感想・レビュー
さくら咲く
後に刊行された「カテリーナの旅支度」の素になった一冊なのだと思う。イタリアの普段の生活の中での触れ合いが60章。つまり60人の友人、知人が登場する。ジャーナリスト、作家として活躍する著者の類稀なる対人術。自然に人を惹きつける、安心して心を託せる、そんな才能があるのだと感じる。彼女の引き出しをまだまだ覗いてみたい。
2024/05/25
Eee
内田洋子さんの本を読むと、いつもイタリアの人たちと友達になった気になります。 もしもイタリアで彼らに出会ったならば、「やぁ、久しぶり」と声をかけてしまいそうです。
2021/09/18
mntmt
気持ちの良い読書である。
2020/11/15
翡翠
軽い食前酒のような味わい、かな。イタリアは細長くて霧深いミラノから陽光輝くシチリアまで懐深い国だ。その奥深さの、ほんのさわりだけをチラ見せされたような、そんな気分。さあ、今からメインディッシュは何を選ぼうか?イタリアには一度しか訪れたことはないけれど、様々な旅の記憶を呼び覚ましてくれた。いつかまた、訪れることができるだろうか。
2021/05/22
timeturner
ミラノ、トリノ、ヴェネツィア、そしてサルデーニャで、街や田舎で出遭った人々や風景を切り取ったエッセイ60編。好奇心が強くて誰とでもすぐ仲良くなって健啖家でちょっと押しが強い。内田さんてイタリア人の皮をかぶった大阪のおばちゃんみたい。
2020/11/22
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