人生の真実を求めて 神と私〈新装版〉 (朝日文庫)
人生の真実を求めて 神と私〈新装版〉 (朝日文庫) / 感想・レビュー
cabernet
遠藤周作の諸作におけるメッセージを編集したものと気付いたのは読み始めてしばらくしてから。 まさか全部がそうだとは思ってなかった… 文の一つ一つが個別で、続けて読みにくい。 メッセージ性の高い部分を抜粋しているだけあって、心に引っかかり、手が止まる。 何でこんなに深いメッセージをこんなに優しい文章で書けるんだろうか。 何で私が疑問に思ったことへの回答が書かれているんだろうか。 何で私が人に伝えるべきだったことが書かれているんだろうか。 引用されている原典を、大学生ぐらいの時に読むべきだった。と思う。
2010/10/17
Namake_Saru
『神は存在ではなく働きである』この言葉にストンと腹落ちした。母がクリスチャンであったがゆえに、自分も幼い時より教会に通い、母の自殺?と共に、母を(現世を生きる支えとしては)救えなかったキリスト教と教会に疑問を抱き、母の考えを知りたく自分もクリスチャンになってみた。が、教団に対する疑問は絶えず、でもそこに何か感じるものはあった。それこそが『神の働き』なんだと思う。それにどんな名前をつけるか?その違いだけなんだと思う。母はキリストを押し付けることなく、自分で考えなさいと言った。自問自答を続けていきたい。
2022/07/24
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