KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

選書954 落語に花咲く仏教 (朝日選書)

選書954 落語に花咲く仏教 (朝日選書)

選書954 落語に花咲く仏教 (朝日選書)

作家
釈徹宗
出版社
朝日新聞出版
発売日
2017-02-10
ISBN
9784022630544
amazonで購入する

選書954 落語に花咲く仏教 (朝日選書) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ネギっ子gen

【仏教を知ると、もっと落語が楽しめる!】宗教学者で僧侶の著者が、歴史や文化の面から日本仏教と芸能の関わり、落語の源流にある説教、各宗派と落語などを読み解いた書。「蒟蒻問答」「寿限無」「宗論」と色々あるが、なんとも面白いテーマだ。<噺の終盤を少し変えれば立派な説法になる落語は結構ある。噺を合法(仏法へと話を導く)すれば、まるでそこは法座/もし「小言念仏」の噺をさらに続け、「そして、このようなあさましい私の口からお念仏が出る。それこそが阿弥陀さまのご本願…」とつなげていったなら、それはもうお説教である>と。⇒

2024/02/27

ミー子

タイトルから、軽く読める本かと思いきや、内容は重厚。でも面白かった。落語のことが出てくるのは第4章以降で、第3章までは日本の伝統芸能と宗教との関係や歴史などだが、神楽も落語も仏教も好きな私にとっては、面白く読めた。落語って、歴史的にはこんな成り立ちだったんだなぁ。桂、立川、笑福亭などが江戸時代から続いてるというのも初めて知った。落語はやっばり、世界に通じる、素晴らしい本物の「芸」だと改めて思った。

2019/09/26

hayatama

著者が、この本は少し難しいですよ、と予告していたが、分かりやすい語り口は健在。内容が非常に多岐にわたっており、日本における宗教と伝統芸能の関連性がこれでもか、と畳み掛けられる。まるで論文を入門者向けに書き直したような感じだなぁ、と思っていたら、大学での連続講義をベースにしているとのこと。なるほど。あたしは、元落研なんだけど、知らないネタがたくさん出てきてふーんと思いました。弱法師に関しては、釈先生はあちこちで取り上げてて、本書でも出てくるんだけど、大阪の宗教性の基本となる話なんだなぁと再認識。

2017/02/23

yone

落語のネタ元に仏教があるというのも面白い。分かりやすく人を惹きつけるためには笑いや芸能的な要素が必要だったということか。笑うとういうことの宗教的な意味はあるのかなあ。

2017/08/17

Hatsumi Sakoda

宗教が様々な芸能や芸術の元となっているのは洋の東西を問わない。その一方で芸能や芸術が宗教や文化の境界線を軽々と越える、というのも確かだと思われる。比較宗教学の専門家にして僧侶でもある筆者ならではの考察も面白い。舞と踊りの違い、とても納得。

2017/05/30

感想・レビューをもっと見る