文学じゃないかもしれない症候群 (朝日文芸文庫 た 26-1)
文学じゃないかもしれない症候群 (朝日文芸文庫 た 26-1) / 感想・レビュー
佐島楓
この頃から一貫して「日本文学盛衰史」につながるテーマを考えていらっしゃることに感銘を受けつつ、三十年近く前のモードファッションもレイヤード志向だったのね、と面白く感じたり、とにかく幅広い。必ずしも文学じゃないかもしれない。
2018/09/29
メタボン
☆☆☆ 「文学がこんなにわかっていいかしら」の続編かと思って軽い気持ちで読み始めたら、意外とその内容は難解であった。高橋源一郎はやはり時評よりも、純粋に文学作品の眼から皿的な読み方について教えてくれる方が面白い。
2023/05/21
宙太郎
おぉっ⁉ 思ってたよりずっと難解じゃないか。それでも「きわめて重要なことは,たいてい,きわめて奇妙な外観をしているものなのです」(P211)とか,「もの書く人太宰は,もの書くことの『正義』という名の不正義を知る数少ない作家である」(P199)とか,「もし『表現の自由』というものがあるとするなら,それは『クズである自由』なのだ」(P124)とかいった”ひょっとしたらこれはずいぶん大事なことを言っているのではないか?”と思わせる警句は山のように出てくる。でも,モードの話はもう結構。だって興味ないんだもん。
2022/11/11
静かな生活
キレッキレ。突き詰めれば、我々には文学しかないのかもしれない。
2022/09/03
桜井晴也
「『戦争にもコミュニケーションの要素があります。驚くべきことではありません。バグダッドの市民は街の中で頭上すれすれを飛んでいくミサイルを見たり、爆撃されることによって、アメリカとコミュニケートしたわけです。じっさい、あの『湾岸戦争』が起こる前までは、わたしたちの大半はイラクやパレスチナのことなど考えたこともなかったのです。」
2012/04/29
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