丸谷才一の日本語相談 (朝日文庫 ま 1-6)
丸谷才一の日本語相談 (朝日文庫 ま 1-6) / 感想・レビュー
shimiminzou
丸谷先生の優しい人柄、文章を堪能できる本。内容は他の著作と重複するところもあり。この本は1995年のものだけれど、この頃(より以前からも常に)から日本語の乱れが危惧されているわけで、今の我々の日本語能力はどれ程低下しているのだろうか。
2014/08/18
マキコマキ
日本語のあらゆる疑問に対して丸谷才一さんが答える、朝日新聞の連載をまとめたもの。読書感想文の書き方や黄色い声以外に声の色はあるのか?など興味深い質問に答えられています。日本語って難しいけど興味深い言語だと改めて感じました。点訳本。
2018/08/12
ぽけっとふくろう
様々な日本語の質問に丸谷才一さんが答える形で綴られています。それにしても知識量が凄い。質問も通り過ぎてしまいそうな些細なものが多く、興味深です。個人的には船にはどうして○○丸が多いのかという質問の応えが面白かったです。
2013/05/30
メイロング
内容的にはテレビの雑学や名前の由来番組なんだけど、丸谷さんは辞書をみずから引いて推理していく手順を惜しまない。「わたしはこう考える」の姿勢が生き生きとして、読者もまた推理に参加している感覚が楽しい。このシリーズ、回答者ごとに本のキャラがちがってておもしろいなあ。
2018/12/09
Masa
ちょっと手に取った本が意外に面白く、すごく得した気分になることがありますが、まさにそういった本。著者の日本語への深い知識に「へー、そうなのか」と感心しきりですが、それだけでなく、日本語を美しく使う態度を示されていて、姿勢が正される思いです。チャールズ皇太子、頑張れ、痛惜の念、海部首相、小渕官房長官、腑に落ちます。後3氏の方のシリーズも必ず読もうと思います。
2022/03/18
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