東京発千夜一夜 下 (朝日文芸文庫 も 8-4)
東京発千夜一夜 下 (朝日文芸文庫 も 8-4) / 感想・レビュー
星にいる人
この一冊に100話が収められたショートショート集。専業主婦が当たり前の時代。様々な都会の男女の情事の物語。SFや怪奇話、コメディや考察を喫茶店での会話になおしたようなもの。しかし、この短さでミステリーのなぞかけが成立しているのは、鮮やかな手並み。 イソップ物語の異類婚姻譚をアレンジした作品を、二つ見つけた。元よりも色っぽい感じの話になっている。種本としての古典の重要性を再確認。あと解説が、読者代表の人で、森先生に文体や演出が似てて、「本当に愛読者だなあ」と思った。
2018/09/15
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