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ブッダの夢: 河合隼雄と中沢新一の対話 (朝日文庫 か 23-3)

ブッダの夢: 河合隼雄と中沢新一の対話 (朝日文庫 か 23-3)

ブッダの夢: 河合隼雄と中沢新一の対話 (朝日文庫 か 23-3)

作家
河合隼雄
中沢新一
出版社
朝日新聞出版
発売日
2001-02-01
ISBN
9784022642622
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ブッダの夢: 河合隼雄と中沢新一の対話 (朝日文庫 か 23-3) / 感想・レビュー

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roughfractus02

人間と神を「対立」と捉える西洋の唯一神思想が科学を生んだという解釈は、90年代の科学と宗教の対立の先鋭化や科学側の現代思想批判の状況を思い起こさせるが、井筒俊彦によれば、セム語族的言語思想が絶対唯一神の探究に動機づけしたのは確かなのだろう。ここから本書は西洋的「対立」のない仏教は西洋的科学は生まず、環境と身体の関係から宇宙を構想する実践的な生の科学を生んだとする。対話者はこの科学を構造人類学やユング心理学を通し、インディアン神話や現代人の心の構造に見出していく。箱庭療法の写真付きでの空虚の解説が興味深い。

2023/01/26

安国寺@灯れ松明の火

10年ほど前に読んだときには、なかなかイメージがつかめませんでした。もう一度読み直してみたのですが、やはりまだ難しい部分もあります。が、宮沢賢治についての「非情な悲しみ」(「情」ではない悲しみ)や「インパーソナル・ソロー」(個人的なものではない悲しみ)という表現は、あの震災がなければ目に止まったかどうかわかりません。『雨ニモマケズ』で一般的によく受け止められる「センチメンタリズム」とは次元が異なるということで、なかなかイメージするのが難しいのですが、今後も考え続けていきたいと思います。

2012/03/10

OjohmbonX

「アメリカ・インディアンは映画というものを見た時、これは、要するに物語の筋に入らない、余計な細部を記録するための装置だということを発見して、感動したわけです。」(p.139、中沢発言)撮影機を渡された彼らは、例えばおばあさんの機織りでは糸を取りに席を立って戻ってくる場面だけを、あるいは乗馬なら出発点と目的地をではなく、馬の表情といった細部を喜んで記録し、物語には与しない細部を大切に撮ったのだという。彼らも「発見して、感動した」かもしれないけれど、それ以上に私達も感動する。映画に限らない話だよ。

2011/07/07

うりぼう

仏教からアメリカン・インディアンまで、様々な発想で心を高めようとする。その中核は、安心と安定。永遠のテーマであり、必然の努力。科学と対極にある思考をどう結びつけるのか。

2001/04/05

tnyak

対談集。難解だ。

2023/03/07

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