朱温 上 (朝日文庫 じ 8-1)
朱温 上 (朝日文庫 じ 8-1) / 感想・レビュー
巨峰
唐末の混乱期。朱温は大切な姉や兄そして思いを寄せる女に人並みな暮らしをさせるがために反乱軍に身を寄せる。しかし、朱温が大軍閥の頭領となったころにはその人たちの命は尽きていた。そのとき朱温は何を目指そうとしたのか。。。あの魅力的な少年が心に傷を負うたびに、非道な策謀かになっていく。上巻では、人を狩り人肉を食べて戦う敵の部隊が不気味だった。。
2019/04/13
アイゼナハ@灯れ松明の火
唐朝末期、後に五代十国と言われる混乱期の英傑の一人、朱温(またの名朱全忠)の一代記(でいいのかな?)。あまり知識がなく、平民あがりで冷酷な人物って印象だけで読み始めたら、あらら・・・健気で下積みもしっかり頑張ってるじゃないの、と好印象の前半。しかし、黄巣の乱が始まり、とある事件をきっかけに感情が面に出なくなって以降、急に本の語り口が戦記風に・・・最初は戸惑いましたが、大量の人名・地名が洪水のように出てくる割には不思議と読みづらさを感じない。何でだろ?と首を傾げつつも引き込まれ、下巻に進みます。
2010/10/31
魔魔男爵
愛する家族の為ではなくて他人の夢を背負って戦う朱温がデラかっちょええ!愛を求めない彼が妻にしたのは、諸葛孔明の妻のような不細工で知的な女性なのも素晴しい!家庭の団欒などは無く妻との会話は戦略会議のみのかっちょよさ!孔明以上に信賞必罰がシビアで凄い。戦に強い武将だが、卑怯な暗殺作戦も建てる悪の魅力もありますよ。曹操+諸葛孔明のような凄い英雄が朱温!(褒め過ぎか?)
2009/10/19
P-man
中国史の有名人だが中国史かじってない日本人はあまり知らない朱全忠。上巻だけで550P超え。青年期まではどこか爽やかなんですが後半では現在にまで伝わるダーティさが出てくる。うーん冷血で悪いやつ。これでまだ皇帝殺しも白馬の禍も持ち越しなんだよなあ。五代十国時代に入ると人名や地名やらが入り乱れて読むのはちょっとしんどい。それにしても秦宗権はすごいですね。
2023/11/03
ケロたん
初読み作家さん。五代十国の朱全忠の半生。しかし中国史はエゲツない。掠奪、殺人、強姦、人食なんでもあり。日本の戦国時代が幼稚園と思えるわ。人食は1960年代まで普通に見られたと聞くし。
2020/11/12
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