もしも、あと少し、幸せになれるとしたら。 (朝日文庫)
もしも、あと少し、幸せになれるとしたら。 (朝日文庫) / 感想・レビュー
hit4papa
二十代から四十代、四人の女子の人生模様を描いた短編集です。タイトルの通り、何かを手に入れようとしても、思うに任せない時が描かれています。婚活女子、主婦、キャリアウーマン、自営業と、彼女たちの望みは様々です。これは男性にも通じるお話であると、読み進めながら感じ入っていまいました。4編に共通する人物は、足裏マッサージ店のオーナー。彼女が、4人を癒しながら、さりげなく励ましの言葉を贈ります。『治子 四十五歳』は、独立した女性の切羽詰まった感が、ひしひしと伝わる作品です。ラストを飾るに相応しい清々しさがあります。
2020/02/09
roomy
足裏マッサージ店の女性客4人の物語。時間はつぶせましたが共感することもなく読了。桂作品はすごく好きか別になんとも思わないと極端に感想が分かれてしまいます。『女たちの内戦』の改題
2014/06/24
tom
最初の真樹の話が激痛だったわー。故に全部痛々しい女の話かと思ったけど、佳乃の話は正直羨ましく感じてしまった。しょうもない話しか出来ない世間知らずでも、迷惑かけてなきゃいいじゃん。手を抜こうと思えば抜ける家事をちゃんと頑張ってるなら主婦だって立派な仕事。クラス会のメンバーの冷たさも多少やっかみ入ってんじゃないのー?(話ふっといて無視は話がつまらなくてもダメでしょ) 女の生き方は選択肢が広がってるけど、どれか選ばなきゃ、という感覚に常に追われてもいる。
2016/05/30
なっちゃん
20代、30代、40代のそれぞれの女性の、人生にもがいている感じが描かれてる。 20代の主人公はとにかくイラっとした。他力本願、責任転嫁、間違った自信家。 手にしている幸せはわかっているけれど、手に入れられなかった人生も欲しくなる・・・まだ間に合うかも・・・その気持ちはわかります。 自分の人生「後悔も迷いもなし」と生ききっている人はどれくらいいるのだろう?!
2013/07/12
グリーンクローバー☘
フットマッサージに通う女の短編。29歳真樹、容姿端麗なようだけど中身空っぽで男にモテない勘違い女の結婚さえできれば幸せになれると思っているかわいそうな話。佳乃34歳、幸せな結婚だけでは物足りなく仕事している女の友達を羨み何か探そうとするが今の自分で幸せだと気づく。「仕事をしていると同僚や上司、客に愛されなくてはならない。自分もそれ以上の愛を注がなくてはならないーとてもしんどい事。1人の人からの愛だけで充分と思えたら空も素敵な生き方」続き↓
2020/03/30
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