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ことばを生み出す三角宇宙 (朝日文庫)

ことばを生み出す三角宇宙 (朝日文庫)

ことばを生み出す三角宇宙 (朝日文庫)

作家
谷川俊太郎
高田宏
吉本ばなな
出版社
朝日新聞出版
発売日
2011-11-04
ISBN
9784022646361
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ことばを生み出す三角宇宙 (朝日文庫) / 感想・レビュー

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masa@レビューお休み中

作家たちの対談集である。三人三様というよりも、当時まだ25歳であった吉本ばななという希世を取り囲んで、大御所のおじさま、谷川氏、高田氏が料理をするという構図に見えてしまう。そこも、仕事での対談ではなく、あそびの余白としての語りなような気がしてしまうのだ。それがまた会話の妙であり、作家同士のことばあそびなのだろうな。相手から何を引き出すか、どう突っ込みを入れるか、そんなことばの駆け引きをしている様が見ていて心地よい。

2012/05/16

へくとぱすかる

詩人・編集者・小説家とそれぞれの立場から、今までの経験やことば・文章についての感覚を鼎談していく。詩を書く人と小説を書く人の、関心のあり方がちがうという論に、考えさせられるところがあった。出来事への関心をもって、聞こうとするのはやはり小説家の態度のようだ。1994年発行の本の文庫化なので、20年の歳月の流れをやや感じるものの、話し合われたことは今もそうだな、と納得できそう。

2014/04/20

イワハシ

詩人・元編集者・若手作家(当時)の鼎談。年長者が若手(しかも女性)に「これってどうなの?」とマウントをやる本だが、思ったより嫌な感じはない。参加者が皆聡明だからかな。谷崎のことばはさらさらしていていい。

2021/06/07

Yoko Nakajima

詩人、文筆家、小説家。ジャンルや世代の違う3人が集まって、深く鋭く、時にユーモアーをもって、ことばへの思いと創作の秘密を明かした良本。その言葉を紡ぐ人達の鼎談の中で『軽いことばといっても、「羽毛」のようにただ風に吹かれて浮いている軽さと、「鳥」のように生命が宿っていて、そこには意思もあり、欲望もあって、それで空に浮かんでいるような軽さがある(P97)」という言葉が胸に残った。それから過去を振り返り「あのひどい時期を生き、生き延びてほんとうによかった。そして正直になってよかった。そう思います」という言葉も。

2012/06/18

ちいこ

20年以上前の本を復刻させたそうで…。 でも読み応えはありました。

2012/11/21

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