13日間で「名文」を書けるようになる方法 (朝日文庫)
13日間で「名文」を書けるようになる方法 (朝日文庫) / 感想・レビュー
たんたん麺
文章を書くことになったので読んでみた!
2014/11/02
Bartleby
ハウツー本みたいなタイトルだけど、これはことばをめぐる哲学、他者について考える倫理の本だと思った。だからといって決して堅苦しい内容なわけじゃない。章ごとに、「架空の国の憲法」や「一日しか記憶をもたない人の日記」を書いてみようといったユニークな課題が次々と出されるので、そのたび自分なりに考えながらやっているとどんどん楽しくなってくる。書くってこんなにワクワクすることなんだということが初めて分かった気がする。
2013/04/05
鎌倉 幸子
「自分の中にある困難さが、そのことばで表現できることを知った時、もしかしたら、自分を救い出すやり方が見つかるかもしれないと思った」(p200) この本だけではなく高橋さんのご著書に「ことばを見つける」ことに触れられているものがある。私も震災後「言葉を失う」という言葉が本当にあるんだと思うくらい、自分の気持ちを表す言葉が見つからなかった。本を読んで、的確な言葉を見つけたとき、心が解けた気分がした。 ことばを見つけるために、たくさんの言葉に触れようと思い、震災後本を乱読している。
2015/02/01
桜もち 太郎
「え~い!次のページだ!」と言った具合にどんどんと読むスピードがアップする。それくらいこの大学で行われた13日の講義に吸い込まれていった。面白い。「いい文章」「名文」とは何か、ぼんやりとだが見えてきたような気がする。文章の指南書ではなく、文章を共に考える書だ。教師としてのあり方も素晴らしい。教師と生徒の間には上下関係はなく、同じ立場に立ち物事を考えていく姿勢に共感を覚えた。この本を読むだけでは名文は書けない。「名文」は感じて書くことから生まれてくるのだろう。文学部で学びこのような授業を受けてみたかった。
2014/12/25
taro335
この講義を受けられた生徒たちは幸せです。
2015/08/19
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