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ゼフィラム CO2ゼロ車を開発せよ (朝日文庫)

ゼフィラム CO2ゼロ車を開発せよ (朝日文庫)

ゼフィラム CO2ゼロ車を開発せよ (朝日文庫)

作家
楡周平
出版社
朝日新聞出版
発売日
2013-05-30
ISBN
9784022647023
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ゼフィラム CO2ゼロ車を開発せよ (朝日文庫) / 感想・レビュー

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タルシル📖ヨムノスキー

一口に〝エコカー〟と言っても電気、水素、バイオエタノール、そしてそれらの組み合わせと、色々あって、どれが天下を取るのかまだ先が見えない時代のようだ。この物語、サブタイトルに「CO2ゼロ車を開発せよ」とあるものの、エコカーを作る技術屋の苦労話ではなくて、自社の利益を上げつつ環境保全に取り組むにはどうしたらいいかと試行錯誤する日本の自動車メーカーの話になっている。新興国が自分たちの便利な生活を棚に上げて、後進国に「環境を守るためにビンボーな暮らしをしろ」と言っているような今の世の中はやっぱり間違ってると思う。

2021/01/28

うめ

上梓されてから時間がたっているので、現在どの程度この界隈で話が進んでいるのかはわからないけれども、読んでいて、かつての経済帝国だった名残にすがる日本、を感じた。しらずしらず、私たちは他国を見下しているのではないだろうか。「手をさしのべる」とは一見きれいな言葉だけれども。果たして。私たちは世代によらず現実をみないといけないし、マネーゲームばかりを尊ぶのではなくて基礎的な力をつけ続けなければいけないなと思った。それにしても日本の冷笑・失笑文化っていうのはどうにかならないものなのかしら。

2019/08/17

harhy

Co2排出問題にアマゾンの熱帯雨林破壊、そしてそれを緩和させる超エコのエタノール車。実際にどうなるかはわからないが、スケールの大きなテーマなのがいい。

2015/01/04

Walhalla

「電気自動車はトータルで見て環境に本当に優しいのだろうか」という疑問が根底にあるビジネスモデル小説です。 確かに、排気ガスは出なくても、その電気を得るための発電の段階で大量のCO2を排出したのでは、理屈に合わないのかも知れません。 考え方は色々あると思いますが、本作品では、カーボンフリーのエタノールを燃料にしたエタノール・フレックス車が、今後の環境問題に大きな役割を果たすということが描かれています。アマゾン森林消滅、米国の自動車業界の諸問題が背景として存分に織り交ぜられ、すごくリアリティを感じました。

2016/01/26

k

今年1冊目。CO2ゼロに挑む夢のエコカー開発のストーリー。アマゾンの森林環境やCO2問題にある程度興味があればそれなりに・・・。問題提起としてこれはこれで面白いけど、初期の楡作品とはやっぱり違うかな。

2014/01/04

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