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ごはんのことばかり100話とちょっと (朝日文庫)

ごはんのことばかり100話とちょっと (朝日文庫)

ごはんのことばかり100話とちょっと (朝日文庫)

作家
よしもとばなな
出版社
朝日新聞出版
発売日
2013-06-07
ISBN
9784022647054
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ごはんのことばかり100話とちょっと (朝日文庫) / 感想・レビュー

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masa@レビューお休み中

どこまでもごはんの話ばかり書かれたエッセイだ。しかも、100話以上も食べ物の話を書いているのにまったくもって重たい感じがしないんですよね。ばななさんが作る料理から、父・吉本隆明さんの料理、友人や料理家、カフェ、喫茶店、飲み屋、レストランなどなど、ほんとうにひたすらごはんにまつわる話ばかりが書かれています。水餃子、わかめスープ、タコ飯、沖縄そば、ラタトゥイユ、ポークジンジャーなどなど、さまざまなごはんがでてきちゃいます。食のエッセイとしてではなく、ばななさんの日常や思考をかいま見る的な楽しみ方が良いのかな。

2013/08/10

Shoji

食にまつわるほんわかエッセイ。生産者を知ってる素材を使って、知ってる人が調理したものを食べるのが一番おいしくて安心安全だ。この本にはジャンクフードは出てこない、かと言って高級素材も高級料理も出てこない。当たり前の毎日の食生活こそ大切にすべきだと感じた。

2017/10/29

ユメ

ばななさんのお家の食卓は、料理が歌い出しそうな賑やかさ。色々な人が台所に立ち、ばななさん自身も色々な人から教わったレシピを作り、食卓の上は多国籍。そのフレンドリーさが、ばななさんの小説からいつも感じる大らかな優しさと通じていた。真心のこもった料理を出す人は天国に貯金をしているという考え方はすごく素敵だなと思ったし、その一方で何もかもきちんとしなければと家事に根を詰める必要はないとも書かれていて、そのバランスのよさがばななさんの稀有な魅力なのかもしれない。食べてくれる人への誠実さを持って料理をしたいと思う。

2018/02/21

もんらっしぇ

「ばなな」ってそもそもペンネームですよね。以前から感じてました、著者は相当の食いしん坊に違いないと…日頃のごはんのエピソードを率直にサラサラっと纏めた気取らない本。食に対して好奇心旺盛で貪欲で。でも彼女なりの審美眼・基準みたいなものも。これを作って食べた・こんな店に行ったという下手すれば素人のブログのような内容も、ところどころ死の匂いが漂う筆致はさすが日本のみならず世界でも認められた作家というべきか。稀代の思想家、父・吉本隆明また母親の想い出話も興味深く、とはいえ気軽にそして旨そうで羨ましく読める一冊。

2020/06/19

nemuro

読了は、たぶん『キッチン』、『TUGUMI』など初期作品の頃以来。とも思いつつ、でも購入本はそこそこありそうだなぁと念のため本棚を探してみたら意外にあって8冊(吉本ばななが2冊でよしもとばななが6冊)。“しりとり読書”の53冊目としての今回。せっかくなので『哀しい予感』あたりから近々に読み進めてみようか。さて、本書。まさか前政権にて平然と多用されていた“ご飯論法”に毒された訳でもあるまいが、タイトルをうっかり狭義(お米のご飯)に捉えてしまい、反省。102話に「宇宙一の食いしん坊な私」とあって可笑しかった。

2021/06/15

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