老いを照らす (朝日文庫)
老いを照らす (朝日文庫) / 感想・レビュー
takaya
今から10数年前、寂聴さんが80代にした講演、法話等をもとにしたエッセイです。仏教的な視点から生や死について語っています。感嘆するのは、80代でもこれだけエネルギッシュな生き方をしていたということ。こんな生き方はできなくても、少しは目標としたいです。
2021/02/05
るい
私もまた、老いることも死も受け入れられず、ただただ恐怖を感じている人間である。しかし、寂聴さんの話を読んでいて、次第に心が穏やかになっていく気がした。今、したいことをして、精一杯生きる。死に際に後悔しないよう、日々を大切に生きたいと思った。
2016/06/19
ミラクルドラゴン
「老い」と「死」に関する話題の傑作選。誰にも逃れることができないのならば、せめてできるかぎり、美しく老い、美しく死のうではありませんか?人はなぜ生きているか。幸せとは何か。それは決して自分だけの幸福を追い求めるためではない。自分の周囲にいる、一人でも多くの人を幸せにすること、そのために努め励むことこそが、人間がこの世に生まれてきた理由であり、目的である。自分の存在が誰かの役に立っているということを感じるのは何と幸せなことでしょう。今の人々は自分の欲望にしか関心が向かなくなっている。耳がいたい言葉だ。
2021/12/28
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