連写 TOKAGE 特殊遊撃捜査隊 (朝日文庫)
連写 TOKAGE 特殊遊撃捜査隊 (朝日文庫) / 感想・レビュー
KAZOO
今野さんのTOKAGEシリーズ3作目です。今回はバイクを利用したコンビニ強盗が発端でしかも3件が起こった後にさらにけが人を出す事件も発生します。登場人物が多く事件の各管轄の警察署から2名づつでばって来ます。さらにいつもの新聞記者も2名登場します。コンビニ事件はその後の大きな事件の先駆けともいうような感じで主人公たちがうまく解決してくれます。
2019/12/05
ふう
今野氏の新しい文庫が出ると、つい手に取ってしまいます。今回はトカゲと呼ばれるバイク部隊が中心。さまざまな部署と連携して捜査にあたるトカゲ部隊の、とくに上野の考え方や捜査の目(これが連写)に、地味な捜査だけど、その地味さにかえって安心感がもてるなと思いながら読みふけってしまいました。『嫌な奴』もいませんでした。解説ににあった今野氏の言葉、「警察小説は入れ物。恋愛、親子関係、上司と部下の関係、何でも入れられる」に、なるほどと、北欧ミステリーのここまで書くか、という警察小説を思い出しました。
2017/04/23
ヤジマ
主観点 8.0/10 特殊遊撃捜査隊TOKAGE。バイクによる追跡のスペシャリスト達が、連続強盗事件の犯人を猛追する。遊撃隊というものは今野さんのオリジナルだろうと思って読んでいたが、それに似た「特別遊撃隊」なるものが存在しているようだ。目にした光景を写真のようにデータとして脳内にインプットできる能力を持つ上野。インターネットに疎い、記者は足を使ってなんぼのベテラン記者湯浅。物語は二人のカットバックで進んでいく。そして後書きで気付く本書がシリーズ3作目という事実。TOKAGE2より後なの?どういうこと…。
2024/06/01
Walhalla
『TOKAGE』シリーズの3作目です。 シリーズの中では、TOKAGE部隊の活躍シーンが最も多かったですね。 交通機動隊の白バイ隊員も格好良かったです。 湯浅と木島の記者コンビの掛け合いですが、これまで押されっ放しだった木島記者が徐々に押し返す姿が面白かったです。シリーズ続編を期待したいと思います。
2017/08/25
吾亦紅
TOKAGEシリーズ3作目。シリーズの中で一番バイクの機動力が発揮された作品だった。新聞記者湯浅の、白石涼子に対する粘着ぶりが気持ち悪い。記者としての建前に隠してはいるけれど、ほとんどストーキングじゃないか。後輩記者木島に対する態度も、本当に35歳ですか、と思うくらいの時代錯誤ぶり。でも今作では事件解決に大いなる働きをみせた。TOKAGEのホープ、上野の成長と躍進も喜ばしい。
2021/10/28
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