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私はテレビに出たかった (朝日文庫)

私はテレビに出たかった (朝日文庫)

私はテレビに出たかった (朝日文庫)

作家
松尾スズキ
出版社
朝日新聞出版
発売日
2017-12-07
ISBN
9784022648709
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私はテレビに出たかった (朝日文庫) / 感想・レビュー

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白のヒメ

主人公は人事部のしがないサラリーマン。自社のコマーシャルにちょっと出るはずだったのに、遅刻して出られなくなってしまった。別にテレビに出ることなんて何とも思ってなかったのに、出られなくなったと思うと無性に出たくなる。どうやったら自分はテレビに出られるようになるのか、43歳の抱腹絶倒の挑戦が始まる!・・・ドタバタコメディーでくだらないなーと思いつつも、中年の悲哀あり家族愛ありで、なんだかんだと読んでしまった。小説よりも映像になったら面白そうだなあ。

2021/09/18

桜もち 太郎

地味で目立たない冴えないサラリーマンの恭一の願いはただ一つ。「テレビに出たい」だった。かといって有名にもなりたくない、でも目立ちたい。テレビに出ることで何かが変わる、もがくことこそ生きることなんだ。そんな恭一の冒険小説というかエンタメ小説だ。ことごとくテレビに映る機会を逃し続ける。単なるそれだけの物語ではなく、新聞小説らしくドンドンと新たな展開、広がりをみせていく。スピード感満載だ。最後は舞台は沖縄。ここのところは意味不明だがまあそれも良し。楽しんで読むことができるんだから。大根仁の解説も面白かった。

2021/09/05

くるみみ

松尾スズキさんの舞台も映画も観たことがあるけれどその世界の小説版という感じ。ちょくちょく声出して笑った。何しろキャラクター全員が濃くて相当な癖があり、472Pのなかなかの長編なのに誰だっけ?というのが無かった。文中ドラマ名や店名もいちいち笑える。昼ドラ『般若と女、そして石』、フルーツパーラー『果物たちの静けさ』そんな店あったら絶対入る(笑)主人公の、どこにでもいそうなサラリーマン役にピッタリな恭一(43)が走りまくった印象だけれど物語的にはちょっと長かったかな。ネバーランドクラブ、、、怖くて泣いたw

2021/10/16

Katsuto Yoshinaga

サラリーマン小説の体が、少しずつアドヴェンチャーテイストが加味されエンタメとしてまとめられていく。解説の大根仁氏が連続テレビドラマ化したいと書いているのがよくわかる。著者は漫画の原作も数作書いており、短くドラマをつないでいく構成が実にうまく、笑いの取り方もうまい。最近はあまり言われない気がするが、老若男女楽しめる大衆小説の王道のような作品だった。楽しい読書時間を過ごさせてもらった。難をいえば、この手の話ってどうしてラストシーンを沖縄とかに舞台を移したがるんだろう。取材旅行に行きたいだけなのか…

2019/08/30

kaikoma

コミカルな内容と主人公のキャラクターが絶妙に合っていて、面白かったです。但し後半は暴走気味なので、前半のハチャメチャな感じの方が、個人的には好きでした。結末は別として、前半のトーンで完結するストーリーだと、より一層楽しめたかなと思います。

2019/08/24

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