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物語のおわり (朝日文庫)

物語のおわり (朝日文庫)

物語のおわり (朝日文庫)

作家
湊かなえ
出版社
朝日新聞出版
発売日
2018-01-04
ISBN
9784022648730
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物語のおわり (朝日文庫) / 感想・レビュー

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三代目 びあだいまおう

かなり好き❗私は駅伝が大好き。襷を受け取り次の走者へと運ぶ時、自分の力以上の力が出ることがある。ブレーキもあり総じて想像を超えるドラマが駅伝にはある。レースが終わればチーム皆で泣き、喜ぶ!この本は、小説家に憧れる少女絵美を主人公とした未完の私小説『空の彼方』が様々な人物達の手に繋がってゆく短編集。舞台は美しく壮大な自然が拡がる北海道!人生に悩み、疲れ、後悔に苛まれる登場人物達は、其々に未完の小説の結末を考え、前に進む。まるで『空の彼方』を襷で繋ぐ爽やかな北海道駅伝みたい。テンポ良く、特に最後は感動‼️🙇

2019/08/28

hit4papa

小説家を目指す女子が書いた結末のない物語。時を経て、人から人へ手渡されます。手渡された人たちそれぞれが、自分の悩み、そして決断と重ね合わせるというステキな連作短編集です。冒頭のくだんの物語はリドルストーリーになっていて、のっけから、さぁ結末はどっち?を読者に考えさせます。北海道を旅する人々に読み継がれ、そして彼ら、彼女らは物語の結末に自分なりの解釈をするんですね。仕事、恋愛、家庭、友情、様々です。結局、物語の終わりは分かるのですが、その締めくくり方にぐっときます。読書のすばらしさを感じさせる作品です。

2019/05/24

ゆのん

『空の彼方』を読んで面白くなってきた所で突然終わり次の話になってしまったので結末は自分で考える系かぁと少しガッカリしたが、そこは湊かなえ。流石の終わり方でとっても面白かった。『イヤミス』感は全くなく、どちらかというとハートフルな暖かい話だった。同じ本を読んでも感想は十人十色。正解も間違いも無いといつも思っているが作者も同じ考えなのかと嬉しくなった。

2018/01/18

さばかん

物語は巡り巡って…………。       終わるから物語なのか。 終わらせてこそ物語なのか。 続くから物語なのか。 続けてこその物語なのか。      人生いろいろ。物語もいろいろ。     夢を持っているのがそんなに偉いのかって、どこかの誰かが言ってた。

2018/02/07

夢追人009

殺人事件は起きないけれど最後にはちゃんとミステリになっている湊かなえさんのイヤミスじゃない北海道の旅と大人の人生物語の連作長編小説です。冒頭の結末のない小説「空の彼方」を読み終えて何とも切ない気分になりましたが、北海道を旅するそれぞれに悩みを抱えた人々に自らの事情と重ね合わせて共感を呼び逆にポジティヴに作用するのですね。読後に第6話で決定的な手掛かりが示されていた事と本書のキーワードが「すずらん」だと気づきました。人生の岐路に際し決して後悔せぬ様に自分を信じて選んだ道に踏み出す事が大切だと教わりましたね。

2018/11/14

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