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ふなふな船橋 (朝日文庫)

ふなふな船橋 (朝日文庫)

ふなふな船橋 (朝日文庫)

作家
吉本ばなな
出版社
朝日新聞出版
発売日
2018-03-07
ISBN
9784022648754
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ふなふな船橋 (朝日文庫) / 感想・レビュー

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ゆのん

最近ハマっている吉本ばななと大好きなふなっしーのコラボのような表紙と帯に即買い。私の大好きなばななさんの素敵な空気感が船橋とふなっしーと周囲の少し変わった人達の周りを流れていて自分自身も空中の穏やかな空気にふわふわと漂うように読めた。優しい、そして少し切ない物語。元々ふなっしー大好きの私だが『文庫あとがき』を読んでますます大好きになってしまった。誰の心にも梨の妖精の様な存在があったら世の中はもっと優しくなれるのに。私の中にもそんな存在がある事を嬉しく思った。ばななさんもふなっしーも最高!!

2018/03/19

ナミのママ

新聞連載をなんとなく読んでいたもののきちんと読みたくて購入。可愛いイラストとふなっしーのキャラクター、でも小説はしっかりとばななさんらしくてほっこりしました。少し辛い15歳から始まり、失恋や将来の悩み、家族とのつながりなどの日常が書かれています。その中に「不思議ちゃん」が出てくるのがいかにもばななさんらしくて好きです。文章のあちこちに宝石のようにスピリチュアルな言葉が埋め込まれていて、暖かくなります。今日を大切に自分らしく・・・そんな思いを抱く読後でした。

2018/05/27

ぶんこ

「ふなっしー」が梨の妖精とは知りませんでした。15歳から父とも母とも別々の人生とはと驚きつつも、相性の良い叔母さんとの生活は恵まれているとしか思えませんでした。その叔母さんと父、母の再婚相手とその義妹。複雑と言えば複雑ですが、平凡で仲良しの幸子さん一家にも色々とありました。よそのお宅のことは表面ではわからない。花さんが本好きで良かった。そして「ふなっしー」がいてくれて良かった。俊介さんとは価値観が違っていつつ、どうしても好きなのが伝わってきて切なかったけれど、花の決断は素晴らしい。船橋愛が満載でした。

2021/02/28

エドワード

世の中には、生きる上で夢を必要とする者と、地に足のついた生活を第一に考える者がいる。本が好きで、本屋の店長を務める花は完全に前者だ。恋人の俊介は、長野の老舗そば屋の息子。本の中の人々―Qちゃん、ドラえもん、ウルトラマン、そして梨の妖精・ふなっしー。彼らは確かにいるんだよ、と花がいくら唱えても、リアリズムの世界に生きる彼には届かない。こんなことは、恋人だけじゃなく、仕事をしていても、学校へ行っていてもぶつかる壁だ。その葛藤が「ばななさんだなあ」と感じる文章で綴られる。辛いけど、これが現実、とうならされる。

2018/03/29

ひろちゃん

ふなっし~♪みんな元気でひゃっはー♪って歌を何故か「学校いきたくねえなあ…。」と思っていた嫌だった時期に学校行く前に携帯で聞いてた覚えがある。両親が離婚して母親が死んだり、大失恋したり、無理心中して一人だけ死んでしまった女の子の思いを受け継いでいたり、決して明るい話ではないけど、最後には歌みたいに前にすすんでいく話。すっと入ってきて二時間で読めました。

2018/11/12

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