相棒 season18 下 (朝日文庫)
相棒 season18 下 (朝日文庫) / 感想・レビュー
二分五厘
『善悪の彼岸』南井十(つなし)来日。逮捕の出来ない犯罪者に立ち向かう特命係。勝ち負けの問題は法と犯罪の問題へ、そして犯罪者は善悪の彼岸の彼方へ。『薔薇と髭との間に…』〈薔薇の里〉〈髭の里〉に通う右京さんを想像してみた(≧∇≦)b『ディープフェイク・エクスペリメント』警視庁を揺るがす杉下右京の"推理力減退症候群"(笑)。寛解させるのは免疫力か〈花の里〉か、いえいえ事件でしょ。巷に出回るディープフェイク動画、更には鶴田翁助官房長官登場はseason19のVRやAI犯罪へと繋がる伏線か。小手鞠さんもここで登場。
2021/09/12
Richard Thornburg
感想:★★★ 6篇の短篇で構成されています。 本作では過去の「相棒」シリーズに絡む事件があり、個人的には最初の「善悪の彼岸」が一番印象的でした。 「善悪の彼岸」ではseason16の「倫敦からの客人」で登場した南井十が再登場。 「倫敦からの客人」ではダークな部分を残して事件の根本になる部分は解決感のないまま終了していたのが心残りだったのですが、本作の「善悪の彼岸」で見事に回収しています。 ただ、その真相はあまりにも切なく、タイトルの意味がストレートに心に響く作品でした。
2021/02/27
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【「細工は流々、仕上げを御覧じろ、ですよ」】全てのエピソードが過去シーズンと繋がっており、ますます大河ドラマ化が進む(思わぬタイミングでゲストや設定が復活し、読む側、観る側にとっては記憶力が試されます)。ここまで人物相関図が広がると、またスピンオフ映画も観たくなる。そして、「花の里ロス」で推理力減退?の右京さんに救世主が…
2021/11/02
だまし売りNo
最終回ではディープフェイク映像が犯罪の真犯人隠しやアリバイ工作に利用されました。逆に警察がディープフェイク映像を作って捜査を正当化することにも使われました。冤罪にも悪用される怖さを描きます。 愛媛県警の女子大生誤認逮捕は防犯カメラ映像に似ていることが根拠とされました。防犯カメラ映像の鮮度を良くする映像加工は既に行われていますが、ディープフェイクにより冤罪を作ることができます。警察の証拠開示が被疑者・被告人の防御権行使のために必要です。
2020/12/12
akogoma@灯れ松明の火@SR推進委員会
(登録漏れ)シーズン18下巻(通算48冊目)
2021/09/18
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