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朝日文庫時代小説アンソロジー『いのち』

朝日文庫時代小説アンソロジー『いのち』

朝日文庫時代小説アンソロジー『いのち』

作家
朝井まかて
安住洋子
川田弥一郎
澤田瞳子
山本一力
山本周五郎
和田はつ子
末國善己
出版社
朝日新聞出版
発売日
2021-03-05
ISBN
9784022649874
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朝日文庫時代小説アンソロジー『いのち』 / 感想・レビュー

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いつでも母さん

医療ものの時代小説アンソロジー7編。それぞれに趣があって面白いが、安住洋子さん『桜の風』は、続きが気になって反則です。朝井さん、澤田さん、山本さんが好みだった。

2021/04/07

タイ子

医療時代小説アンソロジー7編。江戸の町で貧富の差なく病気と闘う貧しき医師たち。それぞれの物語が心に沁みる。初読みの川田弥一郎さんの「雪の足跡」はミステリータッチで謎解き部分も多くて面白い。山本一力さんはさすがの人情もの。今の時代にリンクするような澤田瞳子さんの「瘡守」は梅毒で人々の中傷の中、手を差し伸べる女薬師。感染症に罹ると偏見は今も昔も同じ。病気に対する無知の怖さ。それぞれの作家たちの命に向き合う心優しき作品。

2021/04/16

shikashika555

7人の作家による江戸期の医療時代小説のアンソロジー。 時代は違えど現代と共通する病理と人間関係の複雑さを読みながら進む。 治療法が漢方薬や鍼灸であるところがイマイチイメージが掴めないけれど ふんわりした理解のままでも(その方が)十分楽しめる。 朝井まかてさんの「駄々丸」が爽やかな読後感。 子どもって 大人が思うより色んなことを感じ考えながら生きてるものだ。 そして大人は大人らしく振舞っているけれど、本当はもうちょっと誰かに上手く頼れるようになった方がいいよなあ、と思いながら読んだ。

2021/08/25

オレンジメイツ

江戸期の医療時代小説。この時代に病気と向き合う医師や看護師をしていた人の話は興味深く面白かった。最近お気に入りの浅井まかてさん「駄々丸」をはじめ、安住洋子さん「桜の風」の看護中間、和田はつ子さんの「よわい桃」の歯科医。どれも底本も読んでみたくなりました。

2021/03/15

楽駿@新潮部

川崎図書館本。江戸もの、医療関係のアンソロジー。アンソロジーは、気になる作家を探すのに、とても役に立っているが、今回は、7編中3編既読。けれど、この1冊は相当にすごい!病にて、大事な人を失っていく心の内は、江戸も今も変わらず。助けたい気持ちと、助けきれない気持ちのせめぎあいは、時代を問わない。既読の中でも、安住洋子氏の短編は、私がどれほどこの作品で、安住氏に心惹かれたかを思い出させてくれた。直木賞候補の澤田瞳子氏の作品は、この作品をもっと読みたいと思わせてくれる熱にあふれていた。アンソロジーを選ぶならこれ

2021/07/08

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