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ひとつ宇宙の下 (朝日文庫)

ひとつ宇宙の下 (朝日文庫)

ひとつ宇宙の下 (朝日文庫)

作家
成田名璃子
出版社
朝日新聞出版
発売日
2021-09-07
ISBN
9784022650016
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ひとつ宇宙の下 (朝日文庫) / 感想・レビュー

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しんごろ

親は無くとも子は育つとはよく言ったもので、彼方がとても賢すぎで、お利口さんすぎる。とても小学四年生とは思えない。彼方の年齢設定をあげても良かったかもと思ってしまった。それは置いておいて、親子揃って天文好き。天文を通した家族の成長物語。いろいろありまて、偏屈な伊丹じいさんも絡み、あーだこーだ、すったもんだがあったわけだけど、うーむ、いまいちハマらなかった。でも、家族全員が同じ趣味を共有できるのは幸せなことだと思う。星には詳しくないけど、夜空の星を眺めるのは好き。温泉の露天風呂から星を眺めたい。

2021/10/24

相田うえお

★★★★☆21093【ひとつ宇宙の下 (成田 名璃子さん)】「ベントラ、ベントラ、スペースピープル!」UFOとコンタクトを試みる呪文だって。本作品、天体観測をモチーフとした(成田さん、よく調べましたねー)家族の成長物語かな。登場人物に相田って奴が出てきたのは嬉しいんだけど初期設定が!脳味噌は小さいくせに身体だけはいっぱしにデカい相田、精神の不安定さがにじむ相田、弱い根っこのままで不安定に上背だけが伸びた相田、いつもは同級生をダンゴムシみたいに丸めて遊んでいる相田。「ひっで!当方はちげぇし!成田さん〜💦」

2021/09/20

mayu

天文学者になる夢を諦めた父、悲しい過去の記憶が消えず天体観測から遠ざかった母。その息子が近所に住む天体好きなおじいさんと出会い、天体観測に興味を持ったことから、家族が再生していく。禁句だった天体観測は、共通の趣味、家族の絆へ。父は諦めかけた夢に近づくための挑戦を始め、母も家族での天体観測を解禁し過去を昇華しようとする。星空って眺めるだけで癒されるし、何かを変える力を持っている気がする。天文の知識はないけど、宇宙人の話は浪漫を感じる。このお話のあたたかな読後感とともに、星空を見上げる夜を過ごしたくなった。

2024/04/11

たるき( ´ ▽ ` )ノ

星空・宇宙を通して家族が心を通わせていく物語。かなり専門的な説明も多く、あまり入り込めない部分もあったかな。息子は中学生くらいの設定の方が違和感なく読めた気がする。でも、心に響く言葉もあったので読んで良かった!

2021/12/15

b☆h

天文学者になる夢を諦めた父親に、流産を自分のせいだと責め趣味を封印する母親。それを隠された子供はある出会いをきっかけに星バカになろうとしていた。『人生はままならない。だけど、自分次第で小さな変化は起こせる』そう思わせてくれる一冊。挫折を経験した人に響く小説だと改めて感じた。一華が爺さんからかけられた言葉にぎくっとする人は多いと思う。忙しさにかまけて、自分らしさを失うっていうのは大多数の人が感じることなんだろう。自分と向き合わせてくれるこの作品は、また読むことになるだろうな。

2024/07/14

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