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国宝 (上) 青春篇 (朝日文庫)

国宝 (上) 青春篇 (朝日文庫)

国宝 (上) 青春篇 (朝日文庫)

作家
吉田修一
出版社
朝日新聞出版
発売日
2021-09-07
ISBN
9784022650085
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国宝 (上) 青春篇 (朝日文庫) / 感想・レビュー

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ちゃちゃ

文庫化されるのを待って三年。満を持して読み始めた。面白い。エンタメ作品としての抜群のリーダビリティ。「~でございます」という独特の語り口調で、物語はテンポ良く展開する。血筋を重んじる歌舞伎の世界で、花井半二郎の部屋子となり、やがてその名跡を継いだ極道育ちの喜久雄。かたや、突然出奔し行方知れずとなった半二郎の長男俊介。任侠と梨園。出自の異なる二人の若者の人生が今後どう絡み合ってゆくのか。二人に降りかかる艱難辛苦が彼らの才能をどう開花させてゆくのか。遅ればせながら、多くの読み友さん絶賛の声を追いかけ下巻へ。

2021/09/14

rico

何という物語か。極道と梨園。全く異なる家に生まれた少年たちが歌舞伎という世界で切磋琢磨し、友情をはぐくんで・・・なんてぬるいお話を一瞬想像した自分を殴りたい。血反吐を吐き、もがき、それでもこの世界でしか生きられない、彼らの生きざまから目が離せない。独特の語り口は、舞台を見ているよう。そこには確かに美しき「魔」がいる。どんな結末を迎えるのか。下巻へ進みます。

2023/01/07

サンダーバード@永遠の若者協会・怪鳥

文庫化されるのを待っていた作品。任侠の家に生まれながらも、ある事件がきっかけで歌舞伎の世界に身を置く事になった主人公。もちろん順風満帆な訳ではなく、幾多の苦難が。さてこれから彼がどんな人生を送るのか?後半が楽しみです。

2021/10/04

タツ フカガワ

昭和39年元旦、長崎の料亭で開かれた新年会で、立花組の親分権五郎が殺される。当時14歳ながら背中に彫り物のある息子、立花喜久雄は少年鑑別所から脱走した徳次とともに、関西歌舞伎の名優花井半二郎に預けられる。半二郎には喜久雄と同い年の息子俊介がいて、そこから始まる二人の成長小説、というより芸道ドラマか。作中「役者なんて、ほんま、意地汚い生き物やわ」というのは半二郎の妻幸子だが、その“意地汚さ”がリアルで引き込まれる。一度は脚光を浴びた二人だが俊介は出奔、喜久雄は不遇にあえぐなか下巻へ。

2024/01/14

じいじ

吉田修一の小説であるのに、長らく躊躇っていた。理由は、歌舞伎がまったく苦手だから…。読み友さんのレビューに、尻を押されて読みはじめた。さすが吉田修一だけに筋書きは抜群に面白い。わたしに歌舞伎や日本古典芸事への素地があれば、もっと愉しめたのことは言うまでもありません。余談ですが、読メの1600冊目の節目だと、いま気が付きました。一気に下巻へ突入します。

2023/02/03

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