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【江戸人情短編傑作選】酔いどれ鳶 (朝日文庫)

【江戸人情短編傑作選】酔いどれ鳶 (朝日文庫)

【江戸人情短編傑作選】酔いどれ鳶 (朝日文庫)

作家
宇江佐真理
出版社
朝日新聞出版
発売日
2021-10-07
ISBN
9784022650108
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【江戸人情短編傑作選】酔いどれ鳶 (朝日文庫) / 感想・レビュー

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いつでも母さん

菊池仁さん編集の宇江佐真理短編傑作選!6話。宇江佐さんの人情物は沢山あって、どれもこれも大好き。全部既読のはずなのに初めて出会ったような感じの作品もあった。それはそれで嬉しい。新作は読めずとも大好きな作家の作品を何度も読める幸せがある。だから読書は止められない。

2021/12/19

じいじ

宇江佐作品から6篇をお選んだ一冊。底本は『春風ぞ吹く』『ひょうたん』『たば風』…など宇江佐さんの逸品ぞろいで、どれも★三つのお気に入りです。初めて読んだ表題作【酔いどれ鳶】は、松前藩の下級武士の夫婦を描いた作で、他の5作に負けず劣らずの温かさとユーモアに富んだ一作で面白かった。浪人に身を落とした後も、三つ指ついて「お戻りなさいまし…」と亭主の帰りを待ちわびる女房・なみが、何とも愛おしく可愛いです。宇江佐さんの下町の人情味に思いっきり浸れる、お薦めの一冊です。

2022/01/30

タイ子

宇江佐作品はコンプしていてもだんだん記憶が薄くなるのが我ながら情けなく淋しい。でも、こうやってベストセレクションとして読めるのが嬉しい限り。何度読んでも江戸情緒あふれる、人情の江戸庶民の生活、いいですね~。「魚族の夜空」が好き。代書屋をバイトに御番入りを目指して勉学中の五郎太がとある手紙の代書が縁で天文地理の教師と一緒に教師の故郷に向かうことに。そこには年老いた父親(義父)が。田舎に向かうまでの2人の行動と村で見上げる夜空の情景がたまらなく素晴らしい。掲載の小説を再読したいと思わせてくれる珠玉の6篇。

2022/01/29

ふう

江戸が舞台の物語6話。時代や所は違っても、人々の営みや思いは、今を生きるわたしたちと似ています。登場するどの人も皆困難や悩みを抱えていますが、周りの人を気づかい、心を痛めながらも、自分の信じる道を進んでいきます。彼らの生き方に、作者の眼差しの深さや思いの温かさが重なります。良いことは少ない人生だけど、それでも挫けずに生きていこうとする人々の隣に、今も作者がいるような気がします。

2021/12/07

kei302

6作の短編の並べ方が巧い。選者の菊地仁氏の構成力が効果的。読み終わるとしんみりした気持ちになるし、宇江佐真理氏の守備範囲の広さ、 描かれる人情の細やかさ、一筋縄ではいかない人間関係。各話、趣が異なり、一冊で何通りもの味わい。心に沁みた。

2022/01/03

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