キンモクセイ (朝日文庫)
キンモクセイ (朝日文庫) / 感想・レビュー
KAZOO
これも今野さんの新刊の文庫です。主人公はキャリアの警察官僚で法務省の官僚が殺され更に刑事局の後輩が殺されます。事件を終わらせようとする外圧などをはねのけてこの主人公のほかの省庁の同期たちが協力し合いながら問題を解決していきます。今後この同期たちが(外務省、厚生労働省、防衛相、産業経済省)主人公となる物語が出るのではないかと評論家の新保さん言っておられるようです。楽しみです。
2021/12/14
タックン
コロナ禍でのワクチン、そして安倍元総理の銃撃事件を受けてにわかによく聞かれる(日米合同委員会)。それをモチーフにした話。 伏線の序盤は日米合同鵜委員会とキンモクセイって言葉を受けての怪しい米軍占領の政治話かと思ったら、後半は単なるお得意の公安マターで尻切れトンボだった。 もう少し日米合同委員会や米軍占領の話を掘り下げてくれてたら、現在の日本の現状の問題点を考えさせる助けになったのにな。残念。
2022/12/24
petitlyz
【図書館で借りた】法務省のキャリア官僚が殺害された。警察庁警備局のやはりキャリア官僚、隼瀬が主人公。殺害された被害者が、「キンモクセイ」について警察官僚に尋ねていた。その警察官僚も自殺(表向き)。頼りにしていた刑事も栄転名目で異動させられ、隼瀬は同僚や他省庁のキャリア仲間・記者達と調査を重ねる。結果、隼瀬は指名手配までされ、外国人にも狙われる。米軍&日米合同委員会などは、縁のない世界だし、そもそもキャリア官僚が身近にいないからピンと来ないながらも、でも隼瀬逃亡のシーンなどはドキドキハラハラして楽しめた。
2022/07/17
mayu
警察庁警備局警備企画課のキャリア官僚が主人公。法務省の官僚が殺された事件から始まり、'キンモクセイ'という謎の言葉の真相を追う。警察機関の名前が沢山出てきて、馴染むのに時間がかかってしまったけど、中盤'キンモクセイ'を追うことで危険が襲う展開にハラハラしながら読んだ。主人公の厄介な事から目を逸らそうとする感じや、え、今?って所で仲間内の好意を寄せてる女性の事を考えるので好きになれなかったのもあってちょっとモヤッとしてしまった。自分の事ばかりになるのも官僚らしい部分なのかもしれない。
2022/08/18
がんも
キャリア官僚が殺される事件から浮かび上がる謎の言葉『キンモクセイ』この言葉の謎を追って警察庁警備局の若き官僚隼瀬が、他の省庁に在籍する同じ大学の同期キャリア達や警備局の同僚・新聞記者の援護を受けつつ『キンモクセイ』の確信に迫るインテリジェンス物、帯にも書いてある通り誰が味方で誰が敵かわからない中、追い詰められる隼瀬と一緒に読んでるこちらもドキドキ。せっかくの土曜会のメンバー、主人公をかえて各省庁独自の事件を追うというシリーズも面白いかも。
2023/08/03
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