『再会』慶次郎縁側日記 (朝日文庫)
『再会』慶次郎縁側日記 (朝日文庫) / 感想・レビュー
ゆうこ
あとがきで寺田農さんが書かれているように、読んでいると人が動き、音が聞こえる。箒で庭を掃く音も、雨が桟をたたく音も、蕎麦をすする音も。慶次郎が出会う人や助けた人も、どこか心に傷を持っていて、それでも前を向こうとしている人が多い。「花の露」の卯之吉、「最良の日」の源三郎、「お見舞い」のおすみ、それぞれ寂しさの中に誰かを助けたい、自分も安らぎたい、そしてホッとできる場所が見つけられた話で、私は好きな話でした。
2023/07/27
ハル
もうちょっとこの先が読みたいと思わせるところで、 各話終わる。 ただし物足りなさは無いのだから、話の終わらせ方が 本当にうまい。 切ない思い、馬鹿だなぁと思うこと、微笑ましい話。 決して微笑ましい話だけでは無いのに、読後感は穏やかな気持ちになる。 ★4
2022/10/19
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