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恋いちもんめ (朝日文庫 う 17-8)

恋いちもんめ (朝日文庫 う 17-8)

恋いちもんめ (朝日文庫 う 17-8)

作家
宇江佐真理
出版社
朝日新聞出版
発売日
2022-10-07
ISBN
9784022650665
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恋いちもんめ (朝日文庫 う 17-8) / 感想・レビュー

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ふう

若い男女の恋に絡めて、江戸の町人の暮らしや町の様子、人々の考え方が描かれていて、先が気になる作品でした。次々に災難が降りかかる中でも、自分の意志をしっかりもって生きるお初の勝ち気っぷりがいいですね。お初を見守る大人たちのおおらかさにも好感がもてました。宇江佐さんもきっと同じような気持ちでお初を見守っていたのでしょうね。 読メでこの本を検索したら、何と以前の装丁の本のところに「読了」とありました。2011年。う~ん、老化?ちょっと悲しい。

2023/02/27

のんちゃん

江戸両国広小路の水茶屋「明石屋」の娘お初は17歳。そのお初に青物屋「八百清」の息子栄蔵との縁談が舞い込む。がその後、八百清が火事になり、お初自身の家にも不幸があり、恋敵も現れてと、お初は荒波にのまれていく。お初と栄蔵の行く末やいかに、と言うお話。お初の気持ちに寄り添って物語を読んでいくので、時に嬉しく時に辛く、こちらの気持ちも一喜一憂する。が、時代小説市井物名手の宇江佐先生作品、感情の起伏の疲れも感じず一気読み。毎回、宇江佐作品の感想で記すが鬼籍に入られた作家さんの中で、私は一番、宇江佐先生の事が残念だ。

2023/10/02

森の三時

時々読みたくなる江戸の人情もの。人は欠点だらけの弱い生き物です。楽しいことも辛いこともあるけるけれど、泣いて笑って暮らしていく。市井の人々の年中行事や職業を通じて物事の捉え方や価値観などを楽しみながら読みました。さて、本題の恋の行方は?波乱万丈でした。

2023/04/01

ベローチェのひととき

妻から廻ってきた本。久しぶりに宇江佐さんを読みました。江戸時代の恋愛を描いた物語でしたが、純愛と言うのかは???です。でも純愛よりも人間臭さがあって内容的には良かったです。周りの人々の辛辣な皮肉があったり、父親のオヤジギャグがあったりと、まさに生活をしているような感じでした。栄蔵の母親への挨拶では思うようにいかずどうなるのかと思っていたが、まさかそんな展開になるとは… 面白かったです。

2023/01/01

fukufuku

両国広小路の水茶屋の娘である初は幼い頃から養い親に育てられ、実の親のもとに戻ってきて3年。茶汲女が休んだり黙って飛んだりすれば家業を手伝うために針のお稽古もままならない。ダジャレばかり言う父、病弱な兄にべったりの母、甘やかされて育った兄。なかなか現代でもありそうな残念な家族構成。稽古ごとのお師匠様からの縁談が舞い込み、相惚れとなるが、相手の幼馴染が邪魔をする。そしてもうすぐ結納を交わして許婚になろうというところで相手が火事で無一文となり、失踪。すったもんだの末…。なかなか典型的な人情噺。

2024/08/10

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