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fishy (朝日文庫)

fishy (朝日文庫)

fishy (朝日文庫)

作家
金原ひとみ
出版社
朝日新聞出版
発売日
2023-01-10
ISBN
9784022650849
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fishy (朝日文庫) / 感想・レビュー

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aoringo

20代、30代の三人三様の女性たち。不倫、嘘、友情、など悩みは尽きない。自分が属するグループにはいないタイプの人達だ。自らの気持ちを伝えるのに理屈っぽいセリフがずらっと並ぶ。こんな感じに理詰めで問い詰められたら相手はぐうの音も出ないのでは。こういう考え方もあるのかふーんとちょっと他人事。初読みの作家さんだったけど他にもいろいろ読んでみよう。

2023/09/04

優希

女性3人の日常がドラマのようでした。それぞれの生活がまさに新たなつながりを生み出していると言えるでしょう。面白かったです。

2024/07/13

ワニニ

私なんか古い人間だから?固いから? 付き合う相手とは(女でも男でも)分かり合いたい、どこまでも把握したいと思うし、誰にでも忖度しまくりのお付き合い、自虐の人生だけれど(笑)、それって非常に疲れるんだよね。これを読んで、分かり合えないということを分かり合うような感覚、けっこうイイなと思った。エグさに付いていけないかもしれないけれど(笑)大変でも辛くても悲しくても、3人みたいに話したり、付き合ったり…胡散臭いのがイマっていう感じ。それにしても、女友達と、怖いけれどしゃべりまくりたい気持ちになった、コロナ時代。

2023/01/23

ゆみのすけ

飲み仲間の女性3人。不倫という許されざる叶わぬ恋に身も心も費やし、傷心気味の28歳美玖。夫が女を作って出ていき、でも何とか夫を取り戻そうと必死な37歳弓子。そんな2人を冷めた目で見て、毒を吐く32歳ユリ。年齢も職業もバラバラで、価値観も違う。でも、定期的に飲みながら互いの近況を語り聞き合い、何かを共有し合っている。金原さんの独特の言い回し、女達の明け透けな会話にヒリヒリする。生きづらさを抱えながらもがき、懸命に前進しようとする3人が生々しくて、ヒリヒリして、いい。

2024/07/21

吾亦紅

それぞれの事情を抱える女性3人が、お酒を飲みながら意見を言い合う。お互いの生き方を認め合うこともなく、嫌いだわーと思いながらもなぜか一定期間切れない女同士の交流。友情ではなく交流。中でも一番辛辣なユリの「3人集まれば邪悪が生まれる」というような発言があったけど、言い得て妙。タイトルの「fishy」の表す女性性や生臭さ。ゾクゾクするほど面白かった。そして金原さんの作品はやはりエンタメにあらず、純文学だと思った。いつもなにか新しい感じがするので。

2023/08/14

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