欅しぐれ [新装版] (朝日文庫)
欅しぐれ [新装版] (朝日文庫) / 感想・レビュー
だまし売りNo
騙り屋は虚偽の大量発注をして、原料などを購入して商品を作らせ、大損させようと仕掛ける。虚偽発注して商品を作ったが、代金は支払われないという構図は残ったままである。作った商品を有効活用し、それによって店の評判を上げる。人情小説らしい構図であるが、虚偽の注文によって無駄な材料は無駄になり、それも騙り屋の責任にさせる方が、だましの被害にあった立場からすると清々しい。だまされても、それを上手く活用することを要求されることは割に合わない。
2023/04/29
tecchan
久方ぶりに著者の作品を読んだ。あいわらず読者を飽きさせなく読ませ、読後感も良い。
2023/12/25
てん
人情と騙り屋との勝負が良い塩梅で楽しく読了。
2024/09/28
giunyu
親父さんからまわってきて何も知らずに読み進めて面白い!と一気読みでした。
2024/02/12
Naoko Fukumi Fujita
一番好きな作家の文庫本、巻末によると新装版として2023年5月30日第一刷発行とある。最近は週刊誌3冊と月刊小説誌1刷と隙間時間の電子本がルーティーンであること、読書スピードが速くないこともあり数か月積読状態、主に通勤時間を利用した。職業の異なる二人がお稽古事で出会い意気投合、片方が亡くなり引き継いだ相棒が知恵と人脈を屈指して大きな困難を乗り越えるちょっとしたミステリー要素も備わった本当に面白いお話。小道具や食の表現が何ともいえず、近いうちにまた弁松のお弁当を食べようと思った。縄田一男の解説もすばらしい!
2023/09/28
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