魔女は月曜日に嘘をつく2 (朝日エアロ文庫)
魔女は月曜日に嘘をつく2 (朝日エアロ文庫) / 感想・レビュー
もも
シリーズ2巻目。季節は夏から秋、そして冬へ。1巻目で杠葉の頑なさに読みにくさを感じましたが、2巻目はあまりそう感じませんでした。どの話も面白かった。ついに踏み込んだ『フクロウの丘』の経営事情。杠葉はちゃんとしてるというけれど、端から見て違和感だらけ。何とかしようとする犬居さんだけど、杠葉は頑なです。スポンサーのあの人は杠葉を守ろうているようだけど、その状態は歪だなあと思う。その辺りの事情は次巻かな?スピカがとても可愛く癒しでした。とりあえず頑張れ犬居さん!
2016/09/02
よっち
収入を安定させようとする犬居とお金にこだわらない現状維持を良しとする杠葉が、小さなすれ違いを曖昧なままに積み重ねていってしまう第二弾。根本的なところで同じ方向を向いていない二人がきちんと話し合わなければ、いずれその二人の衝突は不可避でしたね。ただ行き詰まって東京に向かった犬居が昔の友人に会って、現状の打開策だったり思わぬ人と出会えたりするから人の縁は分からないというか。今回彼女が収入をあまり求めていない背景も明らかになりましたが、そんな彼女が否定しなかった犬居の提案がどんな未来に繋がるか次巻に期待ですね。
2015/06/20
ぽぽ♪
犬居が凄く成長してるのに反比例して、杠葉の幼さが引っかかりました。そこまで魔女にこだわる理由も、ロハスにこだわる理由も解らないから、尚更引っかかります。あの教授との関係も気になる所です。
2018/04/20
エンリケ
自称魔女の杠葉は頑固で人間嫌いでエキセントリック。如才のない男克衛と彼女がめぐり有えたのは僥倖かも知れない。ハーブ農園を訪れる悩みを抱えた人々。お節介にそれに関わる克衛に結局杠葉は行動を共にする。彼女の目指す善き魔女とは多分そういうこと。克衛と意見の相違は多いが二人の絆は随分強まって来た様だ。克衛は相変わらず自分探しに懊悩する日々。でも終盤、漸く自分の方向性が見えたのは重畳。彼が目指す農園の自立はきっと籠の鳥の様な杠葉の為になるはずだ。二人とハーブ農園の行く末が気になる。今後もこの物語を追って行きたい。
2017/01/22
assam2005
ハーブをこよなく愛し、ハーブをお金に換算することを嫌う杠葉に対し、ハーブ園を存続させるためにもハーブ園で採算がとれるように経営について考え出す犬居。ただ生きるだけでなく、社会の中で生きていくのに必要なものはたくさんある。私も親元から離れて生活して初めてわかりました。自由と自己責任を放棄して庇護を選び、それを自立と考える感覚は私にはわかりません。どうも、このキャラは私には合わない…。唯一「言い方って大事。厳しいことは誰でも言える。優しい言葉をどう伝えるか」というくだりにグサリ。…できてないなぁ。
2018/02/03
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