作家の誕生 (朝日新書48)
作家の誕生 (朝日新書48) / 感想・レビュー
のぶさん
作家という職業が確立していく過程を描く。今となっては文豪と呼ばれるような人たちが、苦しみながら作家となっていく。田山花袋、川端康成、芥川龍之介、太宰治、三島由紀夫らの私生活が紹介され、それが小説にどのように反映されているかが描かれていて面白かった。
2012/11/06
人工知能
川端康成、太宰治、三島由紀夫などが、作家になるまでにどういう生活をしていたのかが、レビューされている。このような作家というのも、やはり人間というか、当然生活をしていたんだな、ということがわかる。ただ、思いのほか。この前読んだピカレスクとかぶっていたのが残念。
2012/10/16
カルマンGT
猪瀬直樹は2冊め。氏の印象は「朝まで生テレビ」に出ていて(十数年前(^_^;))、スタジオの学生(素人)のコメントに正面から議論せずに、小馬鹿にするように噛み付いていた記憶しかなかったので、良い印象がなく、道路公団改革などでも良い印象を持っていなかった。しかし、2作品を読む限り、丹念な取材をするしっかりとした(当たり前か)作家との印象を受けた。教科書に載るような昔の作家でも現代の我々と変わらず、悩み苦しむ同じ人間であることに変わりがなく、また猪瀬氏自身もそうであり、作品にも現れている。他作品も読みたい。
2012/07/29
sakugetu
日本の近代文学史を成立からその終わりとなる70年まで、その時代を代表とする作家に注目する事で見事に描かれている。私小説というジャンルを中心とした職業作家の成立と、出版社成立の流れ、 スキャンダル性が文学のものだけでなくなっていく姿は、読んでいてなるほどと思わせる点が多数あった。おもしろかった。
2010/12/29
さえきかずひこ
『ピカレスク』と『ペルソナ』と『マガジン』読んでれば読まなくていいでしょう。軽く読めて、日本近代文学の成立(職業としての小説家の成立)の経緯がわかるから悪くは無い。
2010/06/12
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