日本人の「死」はどこに行ったのか (朝日新書 115)
日本人の「死」はどこに行ったのか (朝日新書 115) / 感想・レビュー
Kumisuke92
対談なので、広く浅く語られている中に面白い種があるという印象。戦時に鼓舞する時アングロサクソンは愛と救済の新約聖書ではなく戦いと怒りの旧約聖書の言葉を使う、いかに生きるべきかの宗教が空海と日蓮で昼の太陽=今の生。一方、最澄や親鸞はいかに死ぬべきか、夕陽=死後の浄土。軍国主義以降死が忌避されるようになった中での日蓮宗の存在と、創価学会の友人葬の物足りなさ、山に魂を送るのが日本人の葬送、などが興味深かった。
2016/01/23
ミニジロー
様々な話題が扱われているが、その中で「生と死」「善と悪」「聖と俗」「正と邪」など二項対立の事柄は曖昧にせず深く踏み込むことで、豊穣になるものだとの感想を持った。浄土宗と日蓮宗の対比も興味深かった。
2016/10/25
ひろびろ
この本から得た教訓は「死とは私達が考えている以上に近い所にあるもの」ということ。対談本という形式であるから、特段な知見や知識が得られたわけでは無いが、むしろ二方が考える死に対する見解が宗教的な面で分かりやすく書かれているので、その点は良かった。もう一度読み返したい本。
2013/12/16
かのこ
実に面白かったです。 対話で書かれてあって、両氏の持っておられる知識、豊富な話題が興味深く聴けました。 教科書には書かれていない、学校では習わなかった歴史がこんなに面白いものかと思いました。 実際、タイトルの「死」は遠くに追いやられている感があるように思います。 現在の生活から身近にある仏教の世界は、かけ離れ過ぎて、信心せよと言うのは難しいように思っています。 死を考えた時、いかに生きていくべきかが分かるのかも知れないのでしょう。
2008/11/26
TETSUYA
ちょっとイマイチ
2013/05/18
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